アニメ・コミック

2013年5月29日 (水)

ゆるキャラ辛いなぁ~

今年(2013年)はハッピーマンデーが徹底化し、何と3連休が10回もあるという。通常の土日のみの休日だと、近場の日帰り旅行で済ます人が大半だ。しかし、3連休となると、1泊ぐらいの旅行に切り替える人が増えてくる。だから3連休となると、観光地に一気に人が出てくることになる。経済効果という点では喜ばしいことであるが、当然渋滞やゴミなど、人が集中して出てくることによる弊害も多い。
3連休となると、自治体や商工会などの事業者団体が狙いを定めてイベントを催してくる。なんちゃらフェスティバルとか、グルメ大会とか。そういう会場に家族連れで行くと、必ず出会えるのがいわゆる「ゆるキャラ」である。間違いなく会場の入口に着ぐるみを着て、入場者を出迎えている。そして、これに真っ先に食いつくのは子供である。
特産品の販売促進活動のために、イベント会場の入口にブースを設けて、自治体職員のボランティアや商工会議所の有志、金があればコンパオンを雇って試食やパンフレットを配布することが昔からある。しかし、来場者目線からすると、欲しくもないものを無理強いに宣伝されても気分的に乗ってこない。すなわち、うっとうしいので、イベント会場の入口で嫌な空気が漂い続けるというパターンが多いものである。
これを打破するために考案されたのがゆるキャラ。家族連れのうち、文字情報など細かなことが全く分からない子供にアピールしても本来は無駄足なのだが、とりあえず来客者の足を止めて、興味を引かせるという1点を狙えば、着ぐるみを着たゆるキャラを配置して、子供を食いつかせるのが最も簡単かつ有効な手法だ。子供を連れた父母、孫を喜ばせたいジジババのいずれも、子供が食いつけば、足を止めざるを得ない。足を止めさせることができれば、後は囲い込んで販促攻撃だ。こうしたことから、日本全国でゆるキャラが氾濫することになってしまった。
しかし、所詮金のない自治体が公募や怪しい地元のイベンターに依頼して作成したキャラクターだから、ネーミングもデザインも安直で、見るに堪えないものがほとんど。子供だから食いつくようなもので、とてもではないが愛着が沸きそうなものではない。日本のアニメキャラやサンリオなどの大手が提供するもの、あるいはディズニーものなどとは全く比較にならない。ゆるキャラと言えば聞こえは良いが、実態は「泡沫キャラ」である。良く良く考えると、実に悲しい運命である。
そんな中でも、勝ち組が出てきている。「せんとくん」はあまりのデザインの悪さで逆に有名になったパターンであるが、「ひこにゃん」「くまもん」は完全にゆるキャラから正式キャラクターの地位を確立しつつある。そして2012年のゆるキャラチャンピオンに「バリィーさん」が輝いた。テレビでクマモンとバリィーさんが相撲対決をやっているのを見て、うちの子供が「バリィーさんを欲しい」と言い出した。クリスマス前でもあるから、じゃあ買ってやろうかと思ったが、このバリィーさんは愛媛県今治市限定ゆるキャラで、基本的に愛媛県以外では購入できないとのこと。くまもんは全国で購入できるのに、全国テレビで出てきて顔を売っておきながら、愛媛県以外では購入できないとは奇異な感じがする。しょせんゆるキャラは観光大使みたいなものだから、会いたければ、欲しければ直接ご当地に来て下さいという誘致型スタイルなのであろう。
そこで、GWに道後温泉に行くという知り合いの知り合い(アカの他人)の情報を受け、ぬいぐるみ購入を依頼した。そして、ようやく手に入った。正真正銘の「バリィーさん」である。さすがゆるキャラチャンピオンだけあり、かわいい。デブひよこが王冠と腹巻きをして、手に船の形をした財布を持っている。王冠は海の難所として知られている来島海峡に架橋された「来島大橋」を、腹巻きと船の財布は、今治市の基幹産業であるタオルと造船業をイメージしているらしい。また、唐揚げ(ご当地ではせんざんきという)や焼き鳥が有名なので、キャラ自体がひよこになっている。さすがにゆるキャラとして地元の名所や特産品を良く網羅できている。しかし今治市には悪いが、日本のほとんどの国民は、市の基幹産業や特産品はおろか、今治という自治体が愛媛県に存在することさえも知らない。
Barysan1

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しかし、バリィーさんの好物は焼き鳥とプロフィールに書いてあるが、ニワトリがニワトリを好んで食うというのは、つまり共食いということか?見た目は可愛いのに、本性は凶暴なのだろうか。だから超肉食系で相撲にも強いのだろうか?