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2022年4月12日 (火)

資源価格に連動して物価が上昇中!!

Komugifarming

新型コロナウイルスによるパンデミックで国際的にモノの余剰感が出るのかなと思っていたが、実態はロックダウンなどによって生産量が落ちてしまい、経済活動が再開するに連れてモノ不足が顕在化してきた。最初に問題となったのは半導体だった。これにより最も影響を受けたのは自動車産業で工場生産が一時的に停止し、その後も生産量が停滞気味である。ほか、様々な電子製品の生産能力が停滞気味である。

さらに国際的なコンテナ流通の大混乱は、海外からの輸入品に頼る分野で幅広い値上げとなっている。大豆や小麦は輸入依存度が高いので、食用油、小麦、パンや菓子、麺類、豆腐など当然値上げされている。また石油価格も高止まり。当然ガソリンや灯油は値上げされるが、食品以外の石油商品、具体的にはプラスチックまで価格上昇となっている。

そして、ここに来てロシアによるウクライナ侵攻が影を落として来た。特にロシアは石油と天然ガスの資源大国で、ロシアもウクライナも世界最大の小麦生産国だ。特にウクライナは国旗の下半分が黄色だが、これは小麦畑を示している。それほどの小麦生産国が戦争に巻き込まれたら世界的に小麦不足になることは自明だ。元々物流混乱で値上げされていた小麦がさらに値上がりするとなれば、家庭をモロ直撃するだろう。

しかし、元々小麦価格は米などよりもかなり低く、多くの加工食品の最大の素材であった。値上げによって米の価格に近づけば、代替品としての米の利用が加速するかもしれない。日本では長期的に食の洋風化で小麦加工品へとシフトしていたので、国内のコメの生産はずっと減少していた。米の方は毎年豊作で余り気味なのだから、こういう小麦不足の時こそ、国内の米に改めてスポットライトを当ててほしい。

Oil-price
一方で原油価格の上昇への対応も真剣に考えたが良い。今回の原油価格上昇を一つの契機として、再生可能エネルギーへのシフトを加速度的に進めるべきだ。水力発電能力を上げるために、土砂で埋まった既存のダムの掘り下げを実施するとか、洋上風力発電のために風車をズラズラ並べるとか、電動自動車の税金を無料にするとか、やるべき対策はたくさん残されている。

また、石油製品の使用量削減も課題である。スーパーのビニール袋は有料化されているが、これなどは石油製品の一部である。食品包装材のほとんどがプラスチックフィルムばかりである。毎日食べる納豆も豆腐も卵もプラスチックで固められている。コンビニでワンパックのざる蕎麦を買ったら、容器そのものがプラスチックだけでなく、薬味、海苔、出汁つゆ、とろろ、ワサビなど、プラスチック小包のオンパレードである。ペットボトルは当然として、洗剤の容器なども全てプラスチック。便利なのは分かるが、脱炭素と言いながらこれだけプラスチックを多用するのではお話にならない。牛乳の紙パックのように、紙ベースの製品に置き換えてゆけば、ゴミの分別も楽になる。納豆の容器などは、絶対に紙で置き換えるべきだし、卵のパックなどは、外国では段ボールのようなものに入って居る。

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