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2022年1月 5日 (水)

オミクロン株への対応が見えてきた


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冬になっても新型コロナウイルスの感染者が低空飛行であったが、12月20日過ぎからジリジリ感染者が増え始めていた。外国ではオミクロン株が蔓延して、空港検疫で軒並み陽性者が網にかけられていたところ、国は水際対策を徹底すると宣言していた。しかし、最初に武漢からウイルスが侵入した時、あるいは欧米で毒性の強いイギリス株が蔓延した時も同じように水際対策を強化していたものの、ウイルスは易々と検疫を突破して市中で蔓延した。インド変異株(デルタ株)の時も同じだ。オミクロン株についても、またぞろ同じパターンだろうと言われていたが、そうした中、12月22日には早くも海外渡航歴のない大阪の家族3人が「リンクが追えないオミクロン株に感染」というニュースが飛び込んできた。それから10日あまりしか経過していないのに、オミクロン株を中心とした急激な感染拡大が各所で続いており、全国の感染者もあっという間に3桁へと逆戻りしてしまった。この調子だと、全国で2万人を超える感染者を出した第5波まではかなり短い時間で到達する可能性が高い。

しかし、来るべき第6波だが、これまでとは軌を一にするものではなさそうだ。欧米で感染拡大して1ヶ月あまりが経過し、イギリスやフランスでは毎日20万人超、アメリカでは50万人超という過去最大の感染者数を出しているが、病院が重症者で埋め尽くされるという状況はまだ発生していない。少し遅れてそうなる可能性もない訳ではないが、前々から言われていたように、このオミクロン株は肺の奥で増殖することがあまりなく、上気道より上でばかり増殖するという特性が明らかになってきた。SARSは重症呼吸器症候群という意味であるが、肺で増殖して肺炎を引き起こさないのなら、「重症」という文字は必要ないかもしれない。「ただの風邪」とまでは言わないが、事実上かなり毒性が薄れたとみて良さそうだ。

加えて、効果が劇的ではないが、メルク社製のコロナウイルス用飲み薬も承認されており、いつでも患者に服用できる体制が整っている。これまで新型ウイルスは毒性を有したまま感染性を高めるという最悪の変異を繰り返してきたが、このオミクロン株は感染性がさらに向上しているものの、宿主である人をあまり致死させない方向に変異している。見方によっては、ウイルス側が手打ちを提案しているようにも見える。こうしたことから、イギリスなどはこれだけ感染者数を出して居るのに、規制を強化することはしないという。このまま感染拡大させて重症化しやすい人だけを守り、自然免疫形成による沈静化を目指していると言える。イギリスは第1波の時も同じ手口で見事に失敗して、死人の山を築いてしまったが、今回は果たしてどうなるのだろうか。

いずれにしても、日本でもオミクロン株の急拡大で、1月末から2月にかけてかなりの感染者数になるだろう。しかし、医療機関への圧迫がそれほどでもないのなら、非常事態宣言などを出して人流を抑制するこれまでの規制強化はしない方が良いと思う。どちらにしても重症化するのは高齢者なので、さっさと3回目のワクチン接種を進めることに注力すべきだ。あとはマスクと手指の消毒など、個人でできる対策を徹底するように促すことで、自己責任での感染症対策を呼びかけるべきである。県を超える移動の制限や飲食店の営業自粛など必要ない。

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