« スマホの縦画面中心はつらいが、地上波も反省が必要 | トップページ | 岸田内閣発足後すでに84日間が経過 »

2021年12月14日 (火)

新型コロナウイルスのオミクロン株の見極めについて

Covid19_20211214221401

11月下旬にオミクロン株の存在が明らかとなり、その変異の多さと高い感染性から、専門家が警鐘をならしていた。それから、見極めに必要といわれた3週間が経過した。しかし、未だにこのウイルスに関して具体的な評価は定まっていないと言える。
この変異ウイルスに関しては、3点の重要な着目点があると言える。現状の情報を整理してみた。

1)感染性の高さ
これについては、既にヨーロッパを中心に市中感染が広がり、最強と言われたデルタ株を駆逐する勢いである。間違いなく感染性は飛躍的に高くなっている。この点において、このウイルスの脅威度は高い。

2)重症化率
このウイルスがアフリカ南部で発生したこと、情報量の多い南アフリカの医師から、症状が異なる、重症化率が高くないという情報が発信されている。しかし、そもそも南アフリカは若い世代の多いお国柄で、かつデルタ株流行の前に一度大流行しており、現在オミクロン株に感染している人たちも、2回目の感染だったり、あるいはワクチンを打った後に感染している人たちが多いと判断される。従って、そもそも前提条件がデルタ株流行前とは違うので、現時点で弱毒化しているという判断は難しいだろう。これから先進国においてワクチンの効果が切れて、高齢者が感染するようになって初めて、弱毒化しているかどうかが判明することになる。現時点ではペンディングだ。なのに、弱毒化して、通常の風邪と同じリスクになったという情報が拡散していることは憂慮される。

3)ワクチンと治療薬の効果
今回のオミクロン株は感染に関係するスパイクタンパク質に多数の変異があるため、ワクチンの効果は著しく低下していると思われる。2回接種程度では感染を抑制する効果が期待できない。断片的な情報であるが、感染抑制効果が1/40になっているという報告もある。またトランプ大統領が投薬を受けて話題となった抗体カクテル治療であるが、この変異株にはあまり効果がないと推定されている。一方で、これから承認される予定の経口治療薬であるが、こちらはウイルスの増殖のために必要となる材料(核酸)を標的としたものが予定されていて、変異株にも十分有効だと考えられており、経口治療薬はこのまま実用化されれば、確実に強力な「矛」になると思われる。

オミクロン株のリスクは、「感染性×重症化率」で評価すべきである。もし重症化率が1/2だったとしても、感染性が2倍になっていれば、リスクは同じだ。既に感染性は従来株よりも高いことは間違いないので、重症化率が2,3割の低下程度ではリスクが下がったとは言えない。こういう状況で、現時点でオミクロン株への対応が確定していない。もし現時点でオミクロン株のスパイクタンパク質の配列情報に基づいたワクチンが供給されるのであれば、それを3回目のブースター接種した方が良いだろう。しかし、開発・供給に3ヶ月以上かかるそうなので、それは見込めない。そうすると、現状の配列情報が古いワクチンをブースター接種して、リスクを下げることができるかどうかである。今のワクチンはオミクロン株への効果は高くないが、ブースター接種すると、現状の効果が10倍ぐらいになると言われている。オミクロン株による感染低減効果は1/40だが、ブースター接種で10倍になるので、1/4の低減効果まで抑制することが可能という計算になる。1/40が1/4になるのなら、打たないより打ったが良いという結論になる。現状の効果が1/4になる程度なら、日本人の徹底マスク習慣でなんとかなるレベルだ。

従って、日本政府は10万円の給付などで騒ぐのではなく、今すぐ高齢者などに3回目のブースター接種を加速させることである。

 

 

 

« スマホの縦画面中心はつらいが、地上波も反省が必要 | トップページ | 岸田内閣発足後すでに84日間が経過 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« スマホの縦画面中心はつらいが、地上波も反省が必要 | トップページ | 岸田内閣発足後すでに84日間が経過 »