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2021年12月 5日 (日)

オミクロン株をどう評価すべきか

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アフリカ南部で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が出現して、急拡大しているようだ。これまでも、ありとあらゆる変異株が出現して、最初の武漢株は既に姿を消している状況だ。変異株が多すぎて何が何だか良く分からないが、インドで発生したデルタ株の感染性が強くて、現在も世界中でデルタ株の猛威が問題となっている。
今回のオミクロン株については、まだ発見されてそれほど日が経たないのだが、専門家の危機感はかなり強く、マスコミもこれに乗じて不安感を煽っているところがある。オミクロン株が出てきても、我々一般人が対処する感染症対策に変更はないのだから、専門家がなぜ騒ぐか良く考えてから、マスコミ報道を咀嚼することが大事である。
そこでオミクロン株のどこが問題かと言えば、スパイクタンパク質に30カ所を超える変異があり、かつ感染性が高いだろうということだ。まず後者だが、デルタ株が猛威を奮っているところでオミクロン株が急拡大していることは明らかなようで、すでにアフリカから拡散したオミクロン株がヨーロッパを中心に市中感染を引き起こしている。最強のデルタ株を押しやって急拡大しているということは、間違いなく感染性が高まっていると言えよう。場合によっては、空気感染している可能性も高い。今後数ヶ月を経て、世界中で猛威を奮っているデルタ株からオミクロン株への置き換わりが進行する可能性が高いと言える。
次にスパイクタンパク質の変異の問題だが、これは非常に頭が痛い。今のワクチンは武漢で発生したウイルスのスパイクタンパク質情報に基づいて設計されている。デルタ株までのスパイクタンパク質の変異は軽微だったので、程度の差はあるものの、ワクチンが効いている。しかし、今回は変異が多すぎて、特に感染防御効果がガクンと低下する可能性もある。この評価はあと数週間しないと分からないので、現時点では推定の推定の域を出ないが、仮にワクチンの効果が著しく低下して、かつスパイクタンパク質を標的にした抗体カクテル療法も無力化されるようなことがあれば、新型コロナに対する楯と矛をだいぶ失うことになる。要するに、振り出しに戻る可能性もあるのだ。そうすると、ワクチンの再設計ということが必要になるかもしれないが、それができあがった時にまたオミクロン株からさらに変異した株が出てきたらどうなるのだろうか。
一方で、南アフリカの医師は、デルタ株までの症例と、オミクロン株の症例が「だいぶ違う」という感触を得ているようだ。いまのところだが、オミクロン株で死亡したという報告は無いのだ。遺伝子配列的にはスパイクタンパク質に変異はあれど、ウイルスの本体部分は変化がないようなので、理論的には毒性はあまり変わらないかもしれないのだが、どうも弱毒化している雰囲気もある。過去の新型インフルエンザなどのパンデミックもそうだが、散々猛威をふるったあとに、急に終息するケースがみられており、これは弱毒株が増えてただの季節性風邪になってしまったと考えられている。もしオミクロン株が弱毒化しているなら、これはある意味で救世主とまでは言わないが、人類とコロナウイルスの闘いが、「手打ち」に向けてフェーズが変わったとみることもできる。
いずれにしてもあと1,2週間の症例追跡結果を待つしか無い。オミクロン株が弱毒化していることを神に祈るばかりである。幸い日本はデルタ株の猛威をやり過ごし、人が増してもリバウンドすることなく、オミクロン株の侵入もまだみられていないので、当初予想された冬の第6波は軽微で済みそうだ。

 

 

 

 

 

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