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2021年11月17日 (水)

ミカンはひたすら害虫攻撃を受ける

そろそろ冬も本番に入って来た。温州ミカンが食卓に登る季節になってきたものだ。慶も1本だけ温州ミカンの木を栽培しているが、植えて10年以上経過するが、害虫との闘いばかりで、こんなに手のかかる樹木はないのではないかと呆れている。それでも、毎年10個前後は収穫できているので、手をかけるしかないという感じである。ここで、慶のミカン木を浸食する3大害虫を紹介し、退治の顛末記を記す。
まずはアゲハチョウの幼虫である。
Ageha-larvae
https://bbsimg03.kakaku.k-img.com/images/bbs/003/253/3253984_m.jpg
成虫はトラ模様のきれいな蝶々で、夏にそこらじゅうを舞っている。成虫を見ている分には優雅なのだが、この幼虫は柑橘類の葉っぱが大好物である。小学生の時とかは、幼虫を捕まえてきて、サンショウの葉っぱなどを与えてサナギまで育て、実際に成虫が羽化するところまでたどり着いたことがある。子供の自由研究にはうってつけなのだが、こと、柑橘類を栽培するとなると害虫そのものだ。とにかく食う量が半端でなく、あっという間に葉っぱが鞘だけになってしまう。アゲハチョウはきれいだが、自衛のために、見つけたら弾き飛ばしてアリの餌にするしかない。この幼虫は葉っぱの表にいるので、みつけるのは簡単だし、週単位でパトロールしておけばすぐ見つけることができるので、慣れれば食害の影響はほとんど受けることがない。ただ、放置していると、あっという間にボウズにされてしまう。
次に手強いのはエカキムシである。
エカキムシ
Ekakimusi
https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/021/771/18/N000/000/000/130986734987113309133_20110705ekakimusi.jpg

この虫、ミカンの葉っぱに侵入すると、まるで迷路を描くように葉っぱの表面から栄養分を吸い取りながら食い荒らす。葉っぱ自体を傷つけている訳ではないのだが、汁を吸われた葉っぱは萎縮してほぼ枯死するので大変である。1枚の葉っぱに小さいエカキムシが1匹寄生するだけで葉っぱはダメになる。特に夏芽は確実にこのエカキムシの攻撃を受ける。対策は薬剤噴霧だが、葉っぱの裏側にいるので結構大変である。しかも、薄い膜を張りながらガードしているので、1回ぐらい薬剤を噴霧した程度では死なない。早期発見なら、迷路の先頭に潜んでいる幼虫を爪でひっかいて殺すのが良い。

最後にエカキムシと並んで手強いのはヤノネカイガラムシである。
オスの群体
Yanone-male
https://blog-imgs-113.fc2.com/n/o/j/nojisan1/blog_import_5c7d2c37d65c8.jpeg
メス
Yanone-female
https://blog-imgs-113.fc2.com/n/o/j/nojisan1/blog_import_5c7d2c3f2e216.jpeg
このカイガラムシはとても小さく、しかもエカキムシ同様に葉っぱの裏側に潜んでいるので発見が遅れることが多い。しかも、年に3回も大発生するから、ほぼ1年中攻撃を受けるという感じだ。葉っぱをよくみて、濃い緑色のところが一部黄色く色が退色している時は要注意だ。葉っぱをひっくり返すと、白いオスの幼虫もしくはその抜け殻がびっしり付いて真っ白に粉を吹いていることが分かる。どちらかというと、太陽が直接当たる反対側の葉っぱに寄生が多いようだ。エカキムシは新芽を中心に寄生するが、このヤノネカイガラムシは古い葉っぱでも関係なく寄生する。また、オスを大量生産するメスは介殻に囲まれていて、しかも葉っぱの裏側を中心に潜んでいるので、薬剤が効きにくい。とりあえずの対策は「マシン油」散布である。これはいわゆる機械油のことで、これを水で希釈すると牛乳のように真っ白に懸濁する。これをスプレーで、葉っぱの裏表に満遍なく散布するのだ。これによって、油で体の表面に皮膜ができて窒息死するという。マシン油はベタベタ長期間葉っぱにくっつくので、持続期間が長いし、これに農薬などを散布すると油と合体化して雨で流れ落ちにくくなるので、とても有効である。
それでも、僅かな散布のムラを狙って連中は増殖を試みる。特に秋の増殖時期は収穫前で身にメスが寄生してゴマのようになってしまうこともあるので要注意である。とにかく介殻を持ったメスが卵を産むことは分かっているので、このメスを探す。大体が鞘周辺もしくは葉っぱの縁に柳の葉っぱのような茶色いメスがじっと潜んでいる。これを爪でひっかき落としてアリの餌にするしかないのだ。
このように、ミカンの木はいろいろ苦労が多いので、慶の結論としては、庭木で柑橘類を植えることは絶対におすすめしない。

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