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2021年10月 4日 (月)

ローソンの200円ウインナー弁当は時代を逆行

Lawsonwinner

ローソンが200円のウインナー弁当を売り出した。確かに安い。おにぎりが140ぐらいするのだから、相当安く感じる。ボリュームも見た目も十分だ。が、しかし、このニュースを見て慶は、「また時計の針を元に戻すのか?」と呆れてしまった。

1990年代、バブルが崩壊した日本であっても、年3%ぐらいの商品の値上げで物価は推移していた。ところが、1990年代末の金融危機のころから世相が騒がしくなって消費が急速に冷え込み、企業の間で価格据え置きの動きが広範囲に広がった。いわゆる価格破壊ブーム。当然物価は下落傾向になった。その結果として、賃金の抑制もひどくなり、正社員から派遣社員への切り替えも急速に進んだ。物価も給料もほとんど上がらなくなったのだ。これが2000年台のデフレ不況となり、完全に日本経済の基調としてフィックスされてしまった。100円ショップや1000円カットが全国に店舗展開し、セルフ給油のガソリンスタンドが広がったのも、この時期である。2000年から10年続いた牛丼の低価格競争などは、その頂点の出来事だった。

今の日銀による量的緩和策も市場にお金をじゃぶじゃぶ流してインフレを誘発するのが最終目的なのに一向にデフレ傾向の解消にはなっていないようだ。経済学者は首を傾げているが、可処分所得が増えずに老後の蓄えは2000万円いるとか言われているので、日々の消費を倹約するのはごく自然なことだろう。増してコロナで自粛した結果、またお金を貯めることの楽しみを覚えてしまった。外食や旅行をやめ、付き合いの飲食をしないと通帳にお金が貯まっていく。気がつけば世界で最も物価も低いし賃金も安い先進国になりつつある。

ローソンのウインナー弁当を商品化した担当は社内で10年間この企画を主張し続けていたそうだ。顔もでているが、おそらくデフレによる就職氷河期を経験した40台の社員だろう。彼の頭の中ではコスパが全てなのであって、マクロ経済的な影響は全く理解ができていない。とても残念なことではあるが、200円のウインナー弁当がいくら売れても日本経済は再生しないばかりか、対抗して値下げ競争が激化して元のデフレ不況に戻るだけなのだ。テレビでも最近はグルメ関係でご当地ギョウザやうどんばかりやっているが、これもデフレに逆戻りする予兆と言えよう。

この量的緩和策の中で資産を増やして30代で退職後の生活のような生き方をしている若者もいる。いわゆるファイヤーというモノだ。コレは量的緩和策にうまく乗れた一部の人であるが、コレとてそう続かない。株が既に天井に達していて、下がることはあっても上がることはないからだ。賃貸のアパートのオーナーとなっても、日本の人口は減少に転じて、しかもテレワークで人口が郊外や地方へ分散するので、東京や大阪都市圏のアパートやマンションはコレから空室率が上昇する。空き家から家賃収入は見込めないから値下げすると、利回りがマイナスになってしまう。結局のところ、資産運用だけで経済を押し上げることはできない。アベノミクスもあれだけ成長産業化と言っていたのに何も成長産業を創生していない。このコロナの中でも国産ワクチン1つ作れないのだ。基礎体力が弱ってしまった日本経済に何をカンフル剤として打って成長産業が立ち上がるのかだれも見通せていない。成長産業が見込めないなら、せめてiPhoneの組み立て工場だけでも国内に作ったら良いのにと思う。絶対に需要があるし、自動組み立て装置などは日本のお得意分野なのになぜそれをしないのだろうか?

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