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2021年8月 8日 (日)

オリンピックでもガラパゴス丸出し

Cardboard-bed
紆余曲折を経て、東京オリンピック2020が開催された。多くの各国選手団やプレス関係者が来日して日本の様子を世界に向けて発信している。ポジティブなものやネガティブなものまで色々な情報発信のされ方をしているが、慶が気になっているのは段ボールベッドだ。

基本的に段ボールの耐久性ばかりに興味が集中していて、やれ2人で寝れないようにしているアンチセックスベッドだとか、何人乗ればぶっ壊れるかという、ネガティブな情報ばかりが流れている。

中国メディアでも、日韓の放射能フリー弁当を巡る諍いを引用した上で、「段ボールベッドや有償サービスの冷蔵庫などは笑いものとなっており、今回の五輪運営は選手の福祉という点で大きな欠陥がある。開催国として日本は大いに反省をすべきで、外国を批判すべきではない」と主張している(何故か上から目線の論評)。食事や選手村の位置どりなどには何も文句はないので、段ボールベットと冷蔵庫やクーラー(日本語表示のリモコン)に難癖が集中しているようだ。

なぜにベッドに話題が集中するかと言えば、結局のところ、「なぜベッドが段ボール製なのか?」という根本的なところを、相当丁寧に、しかも選手1人1人まで行き渡るようにちゃんと説明しないからこうなるのだ。もしそれでも普通のベットが良いという選手がいれば、普通のベットに交換するサービスまで用意しておくことが「おもてなし」である。被災者ではあるまいし、強制的に段ボールベッドに寝かされたら、そりゃ文句も出るだろう。協力メーカーとしてはマットレスや枕の方に興味を示して欲しいのに、世界的に見て段ボールのイメージが悪すぎて、残念ながら、他の努力の部分がすべて吹き飛んでしまっている。

選手村はいずれマンションとして分譲されるので、わずか2週間の滞在のための調度品なら、出来るだけ一時的に拵えて、しかもリサイクルできたが良い、結果として、災害時の避難所で実績のある段ボールベッドにしようというだけの発想だ。コレは日本人相手なら通用する理屈だが、外国人はいきなり段ボールベッドに1ヶ月も寝かされれば、必ず文句言ってくる。そもそも台風も津波も地震もない国の人にとって、避難所という概念そのものがないのだ。そう、ガラケーと同じく、ガラパゴス論理なのである。再利用して環境に優しいと言いながら、クーラーはレンタルでほとんどが廃棄されるとか、用意した関係者用の弁当は4割も捨てられているとか、全然環境に優しくない運営をやっている。ベッドだけリサイクルしたって、他で無駄が多ければご破算である。プレスセンターもフロアだけで中にも周りにも何もない東京ビックサイトにセットして、ほとんど陸の孤島状態で不満続出。とにかくこの五輪運営委員会のチグハグな対応はひどいもんだ。
新型コロナウイルスによるパンデミックからこの五輪まで、日本の膿は出尽くした感がある。コレが今後の日本再生に繋がる肥やしになれば良いが、官僚主導の細部上手のトータル下手を繰り返している限り、修正は無理なのかもしれない。

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