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2021年7月10日 (土)

もう誰も大谷を止めることができない

Shoheiohtanihitting
大谷が止まらない(止められない)。6月はホームランを13本も叩きだして月間MVPに選出された。本日も第33号、141m弾と暴れ放題だ。ホームランダービートップ争いをやっている訳で、当然相手投手も徹底して厳しいコースを狙っている。アウトコースに落ちるチェンジアップやスピリット、インコースのストレートやカーブなど。しかし、大谷もたいしたもので、ボール球にはなかなか手を出さない。スラッガーによくある、悪玉打ちではないのである。元ニューヨーク・ヤンキース投手で、現在は地元の解説者をやっているデービッド・コーン氏(58)は、大谷の活躍を手放しで褒めたうえで、「私たちは長期的な視野で物を見ることに集中してしまいがちだが、今を重視することも大切。たとえ長くはできなかったとしても、今を大事にして、他の誰にもできないことに挑むことは素晴らしいことだ。」と、大谷のチャレンジャー精神をたたえている。そう、今の大谷は、野球史が始まったころは割と見られた二刀流を、この分業化した現代MLBでやってのけているのである。
現在本塁打争いをやっているゲレーロJrだが、確かに化け物のような体格で軽々とボールをスタンドへ運んでいるが、そいつは守備もできないし当然投手は無理だ。何より悪玉打ちだし、走るのもとろい。だから守備は1塁ベースに突っ立っているだけ。大谷とは、やっていることのレベルが全然違うのだ。比較にもならない。二刀流をやっている選手を、バッティングだけ、ピッチングだけ切り取って比較するのはおかしいことだが、これがおかしいという認識もMLBにはなかった。だって、そんな選手誰も見たことがないからだ。
今季の大谷を見ていると、明らかにバッティングスタイルが変わっていることが良く分かる。右足を前に出して軽く爪先立ちの状態で重心を左足におき、ボールが近づいて来るとギリギリまで球筋を見極めたのち、インパクトの瞬間に重心を移動させながら右足へ少し移動しつつ、ほぼノーステップで凄まじいスピードでバットを「ブルン」と短半径で高速スイングさせている。体に近いところでボールを打ち返しているのだ。だから横からみると完全にゴルフのフォロースイングと同じになっている。こういう打ち方は筋力がないとできない芸当だ。実際、テレビで見る大谷は肩幅が広く、筋肉トレーニング効果が出ているのが良く分かる。
MLBのスラッガーは皆大谷以上の筋肉の塊ばかりなので、足を広げたまま上半身の移動だけでスタンドへ運ぶことがある。その方が重心がブレないし、ギリギリまで待って、いろんな球種に対応できる時間的な余裕があるからだ。典型的なのは通算585本塁打を放ったマーク・マグワイヤである。彼もパッと見た目は違うが横から見ると体重移動やスイングの仕方が大谷そっくりである。誰もが憧れるメジャリーガーだが、ドーピングで鍛えられた筋肉だったことが分かり、その評価は分かれている。
大谷をいくらつついても、ドーピングも何も出てこない。正真正銘の実力だ。今はバッティングを注目されているが、ピッチングもそこそこ数字を残して欲しい。ヤンキースで攻略されてボロボロになったが、その後の登板では熟練したピッチャーのように緩急を使って相手打線を翻弄していた。そう、別に剛速球で討ち取らねばならない訳ではない。切り札のスピリットは少なめにして体力を温存して、打たせて取るピッチングでも十分だ。

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