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2021年6月15日 (火)

新型コロナウイルスによる死者の発生確率の都道府県比較

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正直この記事は不謹慎だなと思いつつ、マスコミが全然報道しないので仕方なく作成することに至った。毎日報道では、どこそこで○人の感染者が出ましたという報道はあるのだが、肝心の死者がどうなっているかの情報は断片的である。ある意味でタブーなのだ。死者数については、東京都と大阪府の死者数が時々報道される程度である。しかし、なぜに新型コロナウイルスが怖いかと言えば、致死率が高いウイルスだからだ。そうなると、どういう状況で死者が発生し、その地域差はどうなっているのかを詳細に報道することが、報道機関としての使命なのではないか。そのことによって、我々個人がとるべき感染症対策も進化するというものだ。

 

まず感染者数をみてみる。1ヶ月ほど前のデータになるが、5月6日段階での累計感染者数を人口10万人あたりで除した数字である。この数字が高いほど、感染する確率の高い地域ということになる(あくまで公平にPCRや抗原検査で陽性者を見つけだしているという前提だが)。

Prefsarscov2positives_20210620094601

全国平均は300で、多くの都道府県はこれを下回っている。上位と下位を比較すると、秋田、島根、鳥取、岩手の感染者数は突出して少ないのが分かる。

 

10万人あたりの累積感染者数 
上位5位        
1.東京(1058)           
2.大阪(972)            
3.沖縄(892)          
4.兵庫(607)          
5.神奈川(599)           
下位5位    
47.秋田(52.1) 
46.島根(52.6) 
45.鳥取(66)  
44.岩手(79)  
43.新潟(106) 

次に感染者に占める死亡者数、いわゆる致死率である。全国平均は1.8%である。これは先ほどの感染者と比較すると、一気に地域差が少なくなる。

Prefsarscov2lethality_20210620094701

意外だが、東京や大阪より地方の方が3%台の数字がみられるなど、致死率が高いのである。おそらく感染者に占める高齢者の割合が高いこと、北海道では一時的に医療崩壊したので、救急医療体制の充実度が影響していたと思われる。福井と福島で致死率が高い理由は良く分からない。

感染者の致死率% 
上位5位        
1.福井(3.61)         
2.福島(3.47)           
3.北海道(3.36)           
4.徳島(3.31)           
5.岩手(3.26)           
下位5位  
47.島根(0) 
46.鳥取(0.53)
45.佐賀(0.81)
44.宮城(0.84)
43.宮崎(0.93)

 

最も気になるのが、死亡確率である。報道で出ている都道府県ごとの死者数はあくまで絶対数である。当然であるが、人口の多い東京や大阪は死者数が多いし、田舎は少ない。これを平均化するために、都道府県ごとの人口で累計の死者数を割った「死亡確率」を整理してみた。我が住んでいるところは、コロナで死者が出やすいのかどうか、この数字がハッキリ示している。

Prefsarscov2victims_20210620094701

全国平均は5.2人である。わかりやすくするため、上位と下位の比較を示した。

10万人あたりの累積死者数 
上位5位
1.大阪(17.8)         
2.北海道(16.3)           
3.東京(14.1)           
4.兵庫(13.0)          

5.埼玉(10.3)                        

下位5位              

47.島根(0)            
46.鳥取(0.35)          
45.秋田(0.88)          
44.新潟(1.1)           
43.佐賀(1.7)・鹿児島(1.7)

 

下位の方は説明不要。感染者が少なければ医療崩壊を引き起こさないので、当然死亡率は下がる。島根では未だに死者が出ていないゼロ行進である。ある意味驚異的である。

上位は大都市が集中しているが、北海道も食い込んでいる。第1波や第3波で相当医療崩壊を引き起こしたことが想定される。

こうしてデータをみると、感染者数が多いので都市部が危険なイメージがあるが、実際は死亡確率が年代によって大きく変わるので、地方でも死亡率は高くなる。そうなると、どこが安全とか一概に言えないようだ。コロナが拡大している当初、医療体制の貧弱で高齢者が多い地方に広がったら大変なことになるという専門家の指摘があったが、これが問題となったのは北海道ぐらいだった。この点、予測が外れた(あるいは対策が効いた)ことは幸いであった。

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