まるで夢を見ているような大谷の活躍
MLB公式サイトより
2021年6月。東京オリンピック開催1ヶ月前ということで、本来ならテレビも新聞も雑誌も、東京オリンピック一色になるところだったろう。しかし、新型コロナウイルス対策をおざなりにした政治家のせいで、国民へのワクチン接種が諸外国に比べて大幅に遅れてしまった。結局国民の命と健康とオリンピックのどっちが大事なのかという天秤にかけられる状態になってしまい、今ではオリンピックモードは全然ない。コロナがなければ、今頃テレビCMは、東日本大震災の時のポポポポ~ンCM(https://www.youtube.com/watch?v=EsRm78ZSOgc )同様、エネゴリ君と吉田羊のコンビが30分おきに登場していたことだろう。もしそうだったとしたら、慶などは反吐が出てテレビの電源を切っていただろうから、それが無いだけでもありがたい。
その一方で、海の向こう、アメリカでは1人の若い日本人サムライの活躍で大盛り上がりになってきたようだ。そう、大谷翔平である。MLB4年目の大谷は肉体改造が進み、今年は持てる才能をすべて出し切っている状態だ。二刀流としてのピッチングとバッティングの両方絶好調である。ピッチングの方は味方の援護がないので僅かに3勝止まりだが、防御率や奪三振率など、数字はすこぶる良い。それもさることなら、絶好調なのはバッティングだ。目下、23号のホームランをたたき出し、トップと並んでいる。その大谷のホームランは、以下のサイトで見ることができる。https://www.youtube.com/watch?v=jIOh61tVD8Y
この動画はホームランシーンばかり集めているが、ホームランが出た打席の全投球を見てみるのも良い。大谷はかなりマークされていて、上下左右の揺さぶりや落ちる球を多用するなど、決して甘い球は投げ込まれていない。そうした厳しいマークであっても、彼なりに工夫して、相手の勝負球を叩き潰してホームランにしているのである。1,2、3でパーンと打ち返すホームランはそう多くなく、討ち取りに行ったスライダー、チェンジアップ、スピリットなど、低めに沈む決め球を超高速スイングですくい上げて右中間や左中間に放り込んでいるシーンが目立つ。要するに、スタンドの一番深いところに打ち込んでいる訳だ。その球の伸び方が尋常ではない。本場アメリカも度肝を抜かれるパワーヒッターである。
最初は淡々と解説して、スタンドの客もそこそこ拍手していたが、18号を超えたあたりから実況のアナウンサーもスタンドの客もだいぶ態度が変わってきた。まぐれ当たりではなく、本物のスラッガーだというのが理解できてきたようだ。それも、ピッチングも一流だから、もう訳が分からない。ホームランを打ったときの実況は、
CRAZY!
INCREDIBLE!
MAGIC!
SHOCKING!
AMAZING!
IMPRESIBLE!
UNBLIEBABLE!
の連続だ。しまいには形容する言葉がないとまで言っている。当然観客席は総立ちで、MVPをコールしている。まだ6月なのにMVPコールとは尋常ではない。目の前で毎日ミラクルが繰り広げられ、野球の魅力が極限まで広がるというものだ。大谷の活躍で、MLBが異次元の世界に入り込んでいるとも言える。誰もが無理だと思った二刀流が、遂に成就したのだ。
送り出した日本としては、とにかく怪我が気になる。怪我さえなく1シーズン終われば、野球伝道入り間違いない記録が生まれるからだ。26才という年齢も選手としてピークである。この絶好調な状態が何年も続くとも思えない。今年、何としても前人未到の記録を達成して欲しいものだ。
それにしても、張本が、「大谷は疲れて今後期待できない」と言っていたが、あのジジイは本当アテにならないな(笑)。
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