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2021年6月19日 (土)

しくじったスローガン:ウイズコロナ

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新型コロナウイルス感染症は第4波がおさまりつつある。空気感染するウイルスということで、例年の季節性インフルエンザ同様、年明けにピークが来て、その後徐々に低下するという動きを予測していたが、このSARS-CoV-2はそうした季節性が弱く、人手が多くなれば自動的に感染が進むようだ。いずれにしても、毎日多くの国民が亡くなっていることに胸を痛める。
SARS-CoV-2による致死率は非常に悩ましい。罹ると100人に1人か2人死ぬ、それも年寄り中心というのも微妙だ。1/100の致死率は感染症としては高い部類だが、50代以下ではもっと低い。下手すると1/1000以下なのでこれだと運悪くかかっても滅多に死なないということになる。実際死亡者の多くが70代以上の高齢者ばかりなので、「寿命が10年短くなっただけ」という程度のインパクトなのだ。もし乳幼児や児童ばかり致死率が高いと社会の捉え方はもっと違っただろう。結局アメリカでもヨーロッパでも感染が止まらなかったのは、この程度のリスクではビクビクしないからであろう。
いずれにしても、これだけ重篤な死者を出す感染症なのであるから、本来であれば、「ゼロコロナ」を目指して徹底して闘うぞということで、治療薬やワクチン接種に邁進するべきところだった。しかし、中途半端に「ウイズコロナ」というスローガンが広がってしまったことがとにかく悔やまれる。コレ、一体誰が広げたスローガンなのだろうか。ウィズとなると日常致死性のあるウイルスが蔓延していてもそこそこやっていきましょうという話になって緩みにつながっている。第1波や第2波の時のような緊張感はもはや無い。第4波が収まったと言っても実際は下げ止まっているだけで、数値シミュレーションよれば、7月後半からインド変異株が猛威を奮いだしてまた感染者が増加するという。ウィズコロナと言っている限りは、短期間で感染者の上昇と下降を繰り返しているだけの蔓延状態が続く。もはや変異株が次々に出てくる状況でウィズコロナなどとは言ってられないので、このスローガンは早く廃棄を呼びかけて、さらなる追加対策が必要だ。
我々日本人は法律で私権の制限をしない代わりに、国家から10万円を協力金として支給されている。ほとんどの日本人はこれに従って十分な感染症対策を1年以上やっている。もうちょっと真剣に感染者を減らすためには、抜け穴を塞ぐしかないのだ。20~30代の若い世代が自粛要請に従わずに感染を広げているので、飲食店を狙い撃ちとした場所への対策を繰り返すだけでは限界があるので、要請に従わない世代を狙い撃ちした新たなヒトへの対策を徹底して打ち出し、ゼロコロナを目指して欲しいものだ。例えば、40代や50代は後回しにしても良いので、群れやすい大学生や専門学校生を中心に早めにワクチン接種した方が良いだろう。

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