梅雨入るのは早すぎる!!!
現在、2021年の5月。5月と言えば五月晴れと言われるほど、1年の中で最も季節が良い時期だ。移動性の乾いた高気圧覆われて、気温20度そこそこで乾いた晴天が続く。これは常春の気候で知られているアメリカ西海岸、カルフォニアの気候と同じだ。この短い五月晴れの週末、新緑を愛でるためにドライブ、キャンプ、BBQ、山登りに出かけるのが最も楽しい時期である。しかし、今年は新型コロナウイルスのせいで、2年連続のお出かけなしのGWとなり、GWが明けたら早々に梅雨に入ってしまった。この例年より3週間も早い梅雨入りのおかげで自動的にステイホームとなり、コロナも下火になるかもしれない。
こういう異常な年は滅多にないのだが、過去を振り返ると今後が予測できる。5月中旬に梅雨に入ってしまった年は、場所によって異なるが、概ね1976年、1991年、1993年が該当する。1976年と1993年は期間中ずっと雨が断続的に続く。特に1993年はひどくて、8月も雨ばかりでほとんど夏が来なかったに等しい年だった。いわゆる冷夏で史上最悪の米の不作年となり、タイ米が緊急輸入されたりして大騒ぎになった年である。1991年は早く梅雨に入って、例年通りに明けて夏空になった。そうすると、過去の3例から、早く梅雨に入ったから明けるのも早いという結果は期待できそうにない。7月20日ぐらいまで、この梅雨が続くと覚悟した方が良いだろう。
1年12ヶ月のうち2ヶ月も雨がシトシト降るなら、少なくとも水不足はないだろうし、電力需要も8月だけ逼迫する程度だ。当然だが、ビールや発泡酒の売れ行きは絶不調である。梅雨が長かった年の事例をみると、農作物は間違いなく大打撃を受けている。キュウリやトマトやナスは日照がないと育たない野菜なので、かなり高騰するだろう。お米は品種改良されて、冷夏でも不作にならない品種に切り替わっているので米騒動にはならないだろう。
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