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2021年2月 5日 (金)

SNSにおける老害攻撃は姥捨山へと悪化しかねない

Narayamabushikou

 

東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)は、2月3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「女性は競争意識が強い。誰か手を挙げると、自分も言わないといけないと思うんでしょうね」などと発言し、SNS上で炎上した。翌日謝罪会見を開いたものの、まるで他人事で記者の質問に逆ギレするなど反省の色は全く伺えず、火に油を注いだ。この人の失言癖は議員時代から一貫しているもので、失言というよりほぼ病気に近い。なんでこんな無神経な人を国際的イベントの大会組織委員会長にしてしまったのか、慶はテレビの画面に出てくるたびに首をかしげていた。そもそもメインスタジアムの建設が白紙撤回された時も、「僕はもともと、あのスタイルは嫌だった。生ガキみたいだ」と他人事のように見事にハシゴを外して見せたところから飛んでいた。

おそらく元ラガーマンという触れ込みで自民党の議員をやっていたので、そのコネクションがあるのだろう。今回の発言は世界レベルでみれば完全に一発アウトで、早く辞任させた方が良いだろう。仮に当人が言うように女性の比率をあげて何かコトが悪くなったとしても、それは女性の社会参加を促すという意味では折り込んで対応すべきなのだ。これが世界標準である。

老害の定義は広辞苑にあって「硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め、組織の活力が失われること。」と説明されている。その意味では今回の森会長の暴言のようにピッタリの事例が多い。80才を超えた麻生太郎も二階俊之も老害攻撃を受けているが、広辞苑の定義に当てはまりそうだ。

ただ森喜朗というのはそもそも個人の人格に問題があるのであって、それを「老害」というキーワードで一刀両断攻撃する若手SNS世代も勘違いしている。慶に言わせればどちらもおかしい。この老害というのは、やたらネット上にあふれているが、年齢だけを理由に人格攻撃するのは明らかに差別である。慶は老害という単語は基本的に差別用語であり、できれば放送禁止用語に指定すべきと考える。堺屋太一氏のコメントをネット上で老害攻撃していた時は正直驚いた。

高齢者が指導的立場を占めていても、組織の活力が失われなければ老害には該当しない。創業者が一線を引いた後に会長や相談役として組織に残り、経験ある年長者という立場で後進の育成に努めるケースは意外と多い。これは老害とは言えないだろう。SNSで攻撃している若者が、この微妙なニュアンスの違いを理解して使い分けているなら良いのだが、自分に都合の良い存在は無視して、気に入らないのは老害で攻撃して排除しているなら単なる世代間のヘイト、ネット上の姥捨山である。

とにかく人口の1/3が高齢者となる日が目の前に迫っている。高齢者をいかに社会参加させて行くかは、女性の社会参加同様に日本の重たい課題である。そのタイミングで老害というヘイト用語がネットにあふれる状況は社会の分断を引き起こすばかりで、慶は非常に懸念している。

 

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