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2020年12月27日 (日)

ファクトチェック: コロナは11月以降に消滅説は大ハズレ

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9月下旬に、ネット上に女性セブンの記事の一部が掲載されていた。内容は、「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」というもので、京都大学の某教授による新説である。丁度新型コロナウイルの第2波が収まって感染者が少なめに推移していた時期のことである。慶はこのニュースをみて、「眉唾もの」だと直感したし、マスコミもこれに食いつくことはなく、淡々と報道していた。結果はご存じのとおりだ。見事な第3波に見舞われ、今は毎日死者が出ている。結果から言えば、「フェイク学説」だった訳だ。
しかし、これは論文として受理された説を紹介しているのだ。しかも、独自に抗体保有率について調査した結果まで示されている。一般の人からすれば、2大帝国大学の一角を担う京都大学のウイルス専門家が、論文で公表した内容を詳述しているので、普通は信じてしまう。しかし、結果は大嘘。このギャップを誰がどう評価しているのか、さっぱり分からない。いや、提示された新しいデータは一体なんだったのだろうか。いずれにしても、科学の名前で嘘を拡散させることは非常に悪質なので、ここに再掲することで、学者はちゃんと徹底追求して欲しいし、我々もネット上にあふれる情報の取捨選択の必要性を改めて認識しておきたいものだ。

 

「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠
2020年9月28日 16時5分
女性セブン2020年10月8日号より

日本人はすでに新型コロナウイルスを克服した──。京都大学大学院特定教授の上久保靖彦さんが、吉備国際大学教授の高橋淳さんと3月に発表した、新型コロナウイルスに関する論文が、話題となっている。その内容を要約するとこうなる。

「すでに多くの日本人は免疫を獲得しているので、新型コロナウイルスを恐れる必要はない」
「日本人は新型コロナを克服した説」の最大のポイントは「集団免疫の獲得」である。ウイルスに感染すると、体内の免疫システムが働いて「抗体」ができ、その後、同じウイルスに感染しにくくなったり、重症化を防いだりする。そうした抗体を持つ人が人口の50~70%を占めるとウイルスが人から人へ移動できなくなり、やがて流行が終息する。それが集団免疫だ。
 日本は各国と比べて新型コロナの感染者、重症者、死者が極めて少ない。「日本の奇跡」──世界からそう呼ばれる背景に集団免疫があると指摘するのが、感染症・免疫の専門家でもある前出の上久保さんだ。
「新型コロナは最初に中国で弱毒のS型が発生し、その後に弱毒のK型、強毒のG型の順に変異しました。中国人観光客の入国によって昨年12月にS型が日本に上陸し、今年1月中旬にはK型がやって来た。しかも日本は3月8日まで中国からの渡航を制限しなかったため約184万人の中国人観光客が来日し、S型とK型が日本中に広がりました。それにより、日本人は知らない間に集団免疫を獲得したのです
 弱毒のS型とK型にセットで罹ることにより、その後に流入した強毒のG型の免疫になった──という理屈である。一方、2月初頭から中国人の渡航を厳しく制限した欧米では、K型が充分に広まらなかった。
「そのため、中国・上海で変異した強毒性のG型が欧米に流入した際に防御できず、同地で重症者が激増しました。対する日本は集団免疫ができていたため、G型が流入しても被害が少なかった。私たちの試算では現在、日本人の85%以上が免疫を持っています」(上久保さん・以下同)
「上久保理論」を後押しするのが、免疫を獲得したことを示す「IgG抗体」を保有する人たちだ。
「私たちの共同研究チームが10~80代のボランティア約370人の抗体検査をしたところ、全員がIgG抗体を持っていました。ちなみにIgG抗体を持つ人でも、喉にたまたまウイルスがいればPCR検査で陽性になりますが、免疫があるため症状はほとんど出ません。最近目立つようになった無症状の感染者は、そうしたケースであると考えられます」
 この秋以降、新型コロナとインフルエンザの「ダブル流行」を心配する声もある。上久保さんが説明する。
「インフルエンザに感染したら、コロナウイルスには感染しません。逆もまたしかりで、この逆相関関係を『ウイルス干渉』と呼びます。実際、昨年末に新型コロナが流入してから、インフルエンザの流行はストップしました。
 しかも、人間の細胞にくっついて影響を与えるウイルスの突起(スパイク)の変異可能な数は最大12~14回で、頻度は月1回ほど。新型コロナのS型が発生したのは昨年12月なので、早ければ11月にも最後の変異を終えて、普通のコロナウイルスに戻るとみられます。それはコロナウイルスの原則的なメカニズムと考えられることなのです。新型インフルエンザが流行しない場合は、新型コロナが11月以降に消滅して、第3波が到来することはないでしょう
 新型コロナは打ち止め間近だというのだ。
(中略)
 最近は時短営業の終了やイベント制限緩和が進み、人の動きが活発化することを懸念する声もあるが、上久保さんは「ウイルスとの共存が必要」と指摘する。
「何度も新型コロナに感染すると、免疫機能が強化される『ブースター効果』を得られます。抗体は時間とともに減少するので、一度感染しても隔離状態でいると免疫が薄れ、逆効果になります。高齢者や持病を持つなどリスクの高い人との接触には注意しつつ、普通の経済活動を再開することが、社会にとっても個人にとっても有益です
 新型コロナウイルスを正しく理解すれば、恐ろしくないのだ。

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