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2020年7月11日 (土)

ビニール袋の有料化は駄策である

Rejibukuro

7月1日から全国の小売店で、プラスチック製のレジ袋を有料にすることが義務づけられた。環境省などは、生活に身近なレジ袋をきっかけに、プラスチックごみの削減につなげたい考えのようだ。環境省の試算によれば、国内で1年間に出るプラスチックごみのうちレジ袋は2%から3%ほどとみられているらしい。小泉大臣も記者会見で、「レジ袋が、ごみの多くを占めているわけではないものの生活に身近なレジ袋の有料化をきっかけに、使い捨てプラスチックへの意識を高め、ごみの削減につなげたい」とアピールしていた。

使い捨てプラスチックの主流ではないレジ袋をターゲットに規制をかけるというのは、いわゆるスケープゴード行政である。これをやったからと言って、しょせんレジ袋は全体の2%から3%ほどの消費量なので、使い捨てプラスチックが減少する量は微々たるものだ。レジ袋が有料になったからと言って、他の使い捨てプラスチックの消費を避けようと思う人はほとんど居ないだろう。正直レジ袋をゴミ袋として有効利用していた慶にとっては大打撃の政策である。しかし、慶も 「使い捨てプラスチックを減らした方が良い」という総論には賛同するから、粛々と金を払ってレジ袋を買い続けるしかない。
全国的にはそう混乱はないだろ。一部のスーパーなどでは、先んじて有料化して金をとっていたところがある。そのことが、店の売り上げに影響したという話も聞いたことがない。また水分を含んだゴミをスーパーの袋に包んでいた人は、昔ながらに新聞紙に包んだり、あるいは水分を含んだゴミを脱水させる機能を持ったゴミ処理機を購入したりと、生活の質が変わることも想像される。そう、便利なレジ袋から、やや不便な昭和の生活に戻るのである。
しかし、肝心の本丸の使い捨てプラスチックが減る要素があるのだろうか。身近なところでは包装品や食品を包む器材、洗濯関連の用品が使い捨てプラスチックの本丸だ。毎日食べる米やパンの包装品はどれも使い捨てプラスチック。豆腐や納豆もカマボコも卵もチーズも同様だ。野菜だって透明フィルムに包まれているし、肉はトレーに入っている。食品包装器材でプラスチックが使われていないのは牛乳パックぐらいなものだ。食品をつつむ器材は、トレー以外は再利用されることがない、使い捨てプラスチックの代表格である。しかも、菌の繁殖や食品の食味を安定的に保存し、重量を増さないためにはプラスチック器材が最も優れており、これが代替される予定もないだろう。洗濯用品となれば、プラスチックから紙やガラスへの代替はほぼ絶望的だ。唯一期待されるのは、弁当の容器がプラスチックから紙製へ移行することだ。あれほど海や川に浮かんでいるプラスチックゴミはないので、早く紙製に移行してもらいたい。
最も便利で、使い捨てプラスチックの中で主流でないレジ袋を規制したというのは、手をつけやすいところから規制したというだけのことで、駄策と言ってしまえばそれまでだ。まだペットボトルのように確実にリサイクルされることが分かっているなら金を払っても協力する意義が見いだせるが、このレジ袋有料化は誰もが損して環境へのメリットも少ない駄策である。

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