« 豪雨の2020年梅雨を数字で確認 | トップページ | 戦狼外交で自滅する中国 »

2020年7月30日 (木)

三大麺料理を比較する

 

Udonudon

慶が世界中をそこそこ回った感想として、麺類料理が多いところほど、グルメな土地柄であるという法則性を感じる。まずイギリスや北欧、アメリカなど、クソ不味いものばかり食っているところでは、麺料理が乏しい。中東やインドなど、料理のバリエーションが乏しいところもほぼ同様だ。逆にイタリアやスペイン、アジア、中米や南米は麺料理が豊富である。

麺料理というのは、まず食文化の古さを示している。その国の歴史が長いと、何度も飢饉を経験しており、高カロリーの炭水化物の保存食として、麺類は発達する。日本国内でもそうだが、山奥や離島、半島など、物流が厳しい、干ばつなどのリスクが高い場所で麺類が日常の食生活に染みこんでいる。

 

麺類というのは、ゆでたりして水で戻す必要があり、そのままでは食べることができない。しかも、出汁やスープや調味料で味付けを行い、各種の具材をトッピングして初めておいしい料理になる。保存も調理も簡単だが、味付けには工夫が要るのである。そこはパン文化とは大きな違いである。

日本もグルメ大国なので、各種の麺類が存在する。店舗数で比較すると、以下のようになっている。
ラーメン店舗数:31,988軒
そば店舗数:24,924軒
うどん屋店舗数:24,030軒
慶の感覚では、ラーメンが圧倒的に1位で、その半分がうどん、さらに半分がそばという感覚だったが、意外と拮抗している。特にそばが健闘しているような印象を受けるが、実際にはそば屋でうどんを提供したり、うどん屋でそばを提供したりしていることが多いので、実態としてはうどんとそばが結構リードしているかもしれない。
ここで、いくつかの評価軸でラーメン、うどん、そばを比較してみる。

○コスパ度

うどん>ラーメン>そば

ここで言うコスパ度とは、満腹度÷価格のことである。やはりうどんは「安い」というイメージがある。実際にラーメンで700~800円が相場だが、うどんは450~600円の間にモードがある。ラーメンは腹持ちが良く、脂質も多いので、満腹感は大きい。そばは材料費が高いので、商品価格も高めで満腹度も低いので、天ぷらそばとかトッピングしないとなかなか満腹感が得られない。

○ヘルシー度
そば>うどん>ラーメン
ヘルシー度で言えばそばの右に出るものはない。なにしろ、そば自体が各種の栄養素もルチンなどの機能性成分も含まれ、間違いなく健康食品レベルの効能がある。うどんもラーメンも小麦粉ベースで栄養学的には同じだが、うどんの方のカロリーが低いので、この順番が当然である。なにより、ラーメンは塩分がすさまじい(特に醤油ラーメン)。

○多様度・季節性

ラーメン>うどん>そば

ここは非常に悩んだ。特にラーメンとうどんのどちらの多様度が高いのかは評価が難しい。通常は醤油、豚骨、味噌のスープ、各種の具材の組み合わせでラーメンに軍配が上がるのだが、ラーメンというのは基本的に暖かいスープである。うどんやそばは、暖かいのもあるが、ざるもぶっかけもある。夏のことを考えると、ざるの形態はポイントが高い。特にうどんは意外とトッピングが多様で豊かだ。天かすやネギや鰹節だけでも十分だし、天ぷらも各種ある。肉うどんも、わかめうどんも捨てがたいし、福岡ではごぼ天や丸天などの個性派もある。香川の釜玉となると、もはやカルボナーラだ。しかし、ここではあえてラーメンに軍配を上げてみた。

○高齢者への親和性
うどん>そば>ラーメン
慶もだいぶ歯や胃腸が弱ってきた。そうなると、咀嚼が簡単で、胃がもたれない麺類を欲するようになる。そうなると、うどんは噛みきりが少ないし、何より胃がもたれない。うどんは水分が多く、消化されやすいので、高齢者向きである。そばも胃がもたれないので良い。ラーメンは消化が悪いし、何より塩分や脂質が多く、胃がもたれる。高齢者にラーメンは酷なのである。

○国際度

ラーメン>うどん>そば
これは圧倒的にラーメンだろう。そばを楽しみにしている外人はみたこともない。うどんは味が濃い、バターやチーズなどの油脂中心の調理に慣れた外国人には、あっさり過ぎて物足りない。外国でうどんというのは、慶がデンマークで一度だけ見たことがある。ひらがなで「うどん」と書いてあったが、実際は日本の粉末うどん出汁に、パスタ麺を放り込んだものだった。しかし、この北欧のように、ベジタリアンやビーガンが多く、冷涼な気候で、物価も高い国では、うどんが結構受けるかもしれない。将来性という意味では、うどんはダークホースかもしれないのではないか。
あと、ここでは紹介しなかったが、外人がソース焼きそばを結構気に入るケースが多いということだ。ラーメンと焼きそばという粉モノ攻撃で、外国人観光客の胃袋を掴む作戦も面白いかもしれない。

 

« 豪雨の2020年梅雨を数字で確認 | トップページ | 戦狼外交で自滅する中国 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 豪雨の2020年梅雨を数字で確認 | トップページ | 戦狼外交で自滅する中国 »