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2020年2月 2日 (日)

新型コロナウイルスで波乱の年明けとなった

中国を中心に猛威をふるっている新型コロナウイルスの勢いが止まらない。慶の前々回のブログにおいて、中国政府の公式発表の患者41人ではなく、数千だろうというのを述べてから1週間で当局発表は2桁、専門家による推定も1桁上昇した。今日の段階で武漢だけで患者数が7万人という推定だ。こういう倍々で数字が増える感染症は、全員行き渡らないと終わらないという世界である。一体どうなることやら。
この爆発的感染拡大、いわゆる「パンデミック」という現象を前に、非常に不可解な行動をとっている保健機関がある。それが世界保健機構(WHO)である。学校でも習うほど有名な衛生分野の世界的権威であり、世界的に憂慮される感染症が発生した時は、WHOは緊急事態宣言を出すことがある。メディアで騒がれて10日ほど経過した1月21日に会合を開いた時は、「中国側から提供されるデータが不足している」ということで態度を保留し、1月23日に再度集まって会合を開いたものの、「緊急事態宣言を出すほどではない」という結論だった。その間に、WHOのテドロス事務局長は中国の習近平と会談して、和やかに握手している写真をメディアに流すなど、まるで緊張感のない行動をしていた。
Who-flag

Shujipei_tedros
「人から人」への感染が次々に発生しているにも関わらず、テドロス氏はツイッターで、中国国外の感染者は中国の1%ほどしか確認されていないと指摘し、世界的な感染拡大の規模を考慮して検討される緊急事態宣言を出す段階ではないと示唆した。28日に中国の習近平国家主席と会談した際、緊急事態宣言を出すかどうかの判断を慎重に行うよう求めた習氏に対し、「中国は有力な措置を講じている」と対応を称賛するなど、恐ろしく中国寄りの言動を示していた。テドロス氏は、中国から巨額投資を受けるエチオピアの元保健相だけに、緊急事態宣言を避けたい中国の思惑を忖度しているのか、何か将来中国政府から何からの便宜供与を期待しているのだろうという観測が強い。そもそも、WHOは新型肺炎に関する26日付の状況報告で、それまでは「並」としてきた世界的な危険性評価を表記に誤りがあったとして、「高い」に訂正し、中国寄りだと大批判を浴びている。
しかし、SARSを越える患者数が出て、既にWHOの発表など無視して各国が独自の封じ込め・隔離政策を行っている段階になって、やっと緊急事態宣言を出した。ハッキリ言って、典型的な後手後手である。しかも、テドロス事務局長は30日夜、会見で「中国への渡航や交易を制限する理由は見当たらない」「WHOは新型肺炎の発生を制御する中国の能力に自信を持っている」など、相変わらず中国寄りの言動が止まらない。まあ、WHOなど、もはやガラクタ組織でどこの国も自分の身は自分で守るという頭なのだろう。
もちろん、かつて新型インフルエンザウイルスが発生した時に緊急事態宣言を出したものの、弱毒ウイルスで、しかも結構免疫を持ったヒトが多くて非常事態宣言を出すほどではではなかった、空振ったということがあったので、今回は心持ち判断基準を上げて対応したのだろう。
それにしても、これだけ感染者が増えてくると、いろいろ新しいことが分かってきた。まずウイルスはコウモリ由来だろうという慶の予測通りの結果。市場でコウモリは売られていなかったものの、過去にコウモリから分離されたウイルスとほぼ同じだという。中間宿主が何だったのかは後にならないと分からない。肝心の毒性はSARSほど強くはなく、だいたい50人に1人死亡者が出る程度だ。SARSは10人に1人死亡者が出る程度であるから、致死率はSARSの1/5である。しかし、それでも侮れない数字だ。最も懸念されるのは、無症状の人からの三次感染の広がりだ。現在日本政府が空港や港湾などでサーモグラフィーによる全数チェックと自己申告による検査という水際作戦をやっているが、ハッキリ言ってザル対策だというのが明白になった。やる意味がない。むしろ、中国からの渡航者をシャットアウトするのが最も有効な対策の筈なのだが、中国政府を気にしているのか、それとも観光業に悪影響が出ることを危惧しているのか分からないが、中国人はジャンジャン来ている。なんと、武漢周辺から年末から1月25日までに、1万5千人も日本国内に入国したというのだから、既にウイルスはばらまかれているとみて間違いない。実際観光バスの運転手とバスガイドが感染しているし、中国人留学生も発病している。これで日本でもパンデミックが発生したら、これだけ大騒ぎして準備してきた東京オリンピック2020も中止に追い込まれるということもあり得る。日本はオリンピックという一大イベントを控えている特殊な国情があるのだから、一刻も早く中国人観光客の入国を前面停止すべきである。
それと心配な情報は、一度罹患しても免疫がすぐ無くなるという情報。これはどういうことかと言うと、普通ウイルスに一度でも罹患すると、体内に抗体ができ、2回目の感染が遠のくというもので、インフルエンザなどは、数年単位で免疫が持続する。慶も20年前に重篤なインフルエンザにかかって1週間高熱で寝ていたが(恐らくA型インフルエンザ)、それ以降はこれと言った対策もしていないのに、全くインフルエンザにかかっていない(もしくはかかっても症状が出ていない)。これは免疫が持続しているからである。しかし、免疫がすぐ切れるということは、何回でも罹患するということを意味する。そうすると、何回でも罹患して、何回でも死亡するリスクがあるということを意味している。この点、インフルエンザよりもタチが悪い。これから日本国内でどのように患者が推移するのか、非常に懸念される。
それにしても、患者が集中する武漢で病院の突貫工事をやっている映像をみたが、この国難でも土建屋体質丸出しで箱物を作るというのだから呆れる。もちろん、患者が増えて既存の病院では往診できないというのは分かるだのが、別に重機をドカドカ入れてでかい病院など建てる必要などなく、野戦病院というか、日本でいうところのプレハブで代替するのが普通だろう。まるで景気対策ではあるまいし、大金落として工事など作らず、各家庭にマスクやアルコールを配布するなどのソフト対策の方が重要だろう。全く呆れかえるしかない。

 

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