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2019年10月17日 (木)

世界の国々・都市ランキングについて

 

毎年か2年おきに、世界の国のランキングなるものが良く出てくる。特に住みやすさなどの指標でランキングを整理すると、必ずスイスやルクセンブルクや香港などの小国家が上位に顔を出すことになる。慶はこの国別のランキングほど怪しいものはないと考える。なぜなら、同じ日本国内をみても、東京と地方都市を比較したらお話にならない。例えば、東京都のGDPはオランダやスイスよりも大きい。一方で、鳥取県の人口は56万人で東京都の1/16、GDPに至っては北朝鮮と同レベルだ。しかし、どちらも都道府県というカテゴリーで言えば同列の自治体である。ルクセンブルクや香港は都市型国家なので、比べるのがそもそもおかしい。

そうなると、自治体同士、特に首都や地域の中核都市で比較した方がまだ正確である。これにふさわしい世界の都市ランキングというのが森記念財団都市戦略研究所から公表されている。70の評価項目を2,600満点で示したもので、かなり気合いの入った評価方法である。これの2018年度版がネット上に出ているので、そのランキングを以下に転載した。

 

City-ranking1 

 

上位44位を並べて見たところ、基本的には世界の有名都市が軒並み並んでいる。特に4大都市である、ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京が上位4位をぶっちぎりで独占している。しかし、慶はこれをみて特に実感がわかない。恐らく人口×経済規模で並べるとほとんどこの順位になるので、メガポリスのランキングにしか見えない。慶が知りたいのは、市民1人あたりの豊かさである。例えば東京がすべての指標ですさまじく高い数字を出して居たとしても、東京はコンクリートジャングルで人が多く、住むのにも観光するにも骨が折れる。満員電車、車の渋滞、移動に金がかかるなど、労力と持ち出しも多い。これが地方都市になれば、渋滞もなくなり、移動も楽になるし、何より住環境と自然に恵まれている。スコアを鵜呑みにするのではなく、市民1人あたりの裕福度が都市の魅力になるのではないか。

そこで、この都市ランキングのスコア値を、各都市の人口で割って、1人あたりの都市スコアを算出したのが以下の図である。

 

City-ranking2

City-ranking3

わかりやすいように、4段階に色分けしている。そうすると、都市別のスコアで見ると、最低のカイロと最高のロンドンの間で2.8倍程度の差になるが、この1人あたりのスコア値でみると、最低のムンバイと最高のコペンハーゲンの間で57倍も開きがある。しかも各スコアごとに一覧を集計した表を眺めると、ヨーロッパの中規模都市と北米の中規模都市が上位に入ってきて、社会主義国や中東の都市は下位にランキングされる。日本の1人あたりの最高スコア値を出しているのは福岡市だけで、パリやウイーン並の値となっている。確かに秘密のケンミンショーなどを見ていて、福岡市の魅力というのは皆が実感しているところである。また慶のいくつかの知り合いの話を聞いていても、アムステルダム、バンクーバー、バルセロナあたりは「また行ってみたい」都市として名前が良く出てくる。この1人あたりのランキングが、本当に魅力ある都市のランキングと位置づけることができるのではないか。

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