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2019年6月 5日 (水)

新交通システムについて考える

このたび横浜のシーサイドラインで車両逆走による事故が発生した。幸い死亡者はなかったものの、怪我をされた被害者の皆様には、早期に回復されることをを心からのぞみます。同じ車両は、シーサイドラインよりも利用者の多いゆりかもめもあるので、早く事故原因が解明され、より安全な車両システムとして再生することを期待したい。
さて、今回事故を引き起こしたシーサイドラインは、いわゆる「新交通システム」である。慶もいろいろな電車に乗ったが、この新交通システムとモノレールは「電車でない」ことは、乗れば分かる。

シーサイドラインもそうだし、昔から神戸のポートライナーが代表であるが、新交通システムは車掌も運転手もいない。完全自動運転が多い。一応運転席があるのだが、シーサイドラインなどは、そこに客が座っていることがほとんどだ。一体どこで乗客の乗り降りを判断しているのかと心配になるが、おそらく各駅に設定されたカメラの映像を見ながら、中央司令室で客の動向を監視していると思われる。
また、通常の電車と比較して、車両が小さい。路面電車に毛が生えた程度だ。故に、狭い。このため、シーサイドラインもゆりかもめも、輸送力が低く、朝と夕方は常に満車でなかなか座れない。車両が小さいことは、車両の取得価格が安く、維持費も安いことを示している。安かろう、小さかろうである。さらに、乗り心地もイマイチ。ゴトゴト小刻みに揺れる。これは車両のサスペンションが電車ほど整備されている訳でないことと、何より電車の形をしているが、足下はゴムタイヤがムカデの足のようにずらりと並んでいるのである。従って、実質は高架の上をバスが連なって走っているというのが実態である。
まだゴムタイヤでコンクリートの高架の上を走っているだけなので、高架は細く、華奢である。これが建設費用を安くするポイントともなっているが、乗っていると足下が貧弱なので、結構地震が来たら大丈夫なのか心配になることもある。

新交通システムは、安い軌道系の交通システムということで、それはそれで導入価値はあると思う。またゴムタイヤで小回りが効くので、結構小刻みに上下あるいはカーブしてもバスのようにスイスイ走る。都市高速道路の合間を縫うように走るのは、この新交通システムでなければできない芸当である。その安い整備費用と維持コスト、コンパクトな足回りの割に、肝心の運賃は安くない。例えば、新橋駅からお台場海浜公園駅まで320円(7.0km、13分)。同じ新橋駅からJR川崎駅までJR京浜東北線を利用すれば、310円(16.3km、23分)である。単位距離あたりの運賃は倍以上である。結局上記の要素をすべて勘案すると、新交通システムというのは、建設・運用する側にメリットのあるシステムで、利用者にとっては高くて狭くて乗り心地の悪い、なんちゃって電車ということになる。浜松町と羽田空港を結ぶモノレールも似たようなものだ。

どうせ狭いなら、まだ階段の上り下りのない、路面電車の方が遙かにマシだと思う。これから高齢化社会になって、誰もが階段を忌み嫌う時代になるので、その時は地下鉄も新交通システムのような高架型も敬遠され、低床バスや地方に残っている路面電車の一人勝ちの時代になるかもしれない。

Portliner

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