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2019年6月16日 (日)

6月の唯一の楽しみ:ヤマモモの実の収穫と加工

6月と言えばジューンブライド。結婚シーズンらしい。しかし、慶はそんなのには興味なく、旬のものに興味がある。6月というのは梅雨時期で、曇り空の合間にわずかに晴れ間が出る時期。ジメジメ、モノはすぐ腐って食中毒や小バエが頻発する時期である。このうっとおしい6月に、アジサイが大輪の花を咲かせるのは実に美しい。いや、アジサイぐらいしかこの時期花が咲かないのである。アジサイは結構道ばたや庭先に植えてあり、さらに野生化したものも多いので、車でちょっと走るだけで、目が奪われるほどである。
次に食に目を転じると、この6月にはいくつか旬のものが出てくる。多くは梅の実とラッキョウである。そして、この梅とラッキョウを自家製で加工しようとする人向けに、しそ、塩、ラッキョウ酢、氷砂糖、リカー、でかいガラス瓶がスーパーに陳列されるのである。これらの商材とアイテムをみると、ああ、梅雨になったな、もうすぐ夏だなと感じるのである。
しかし、慶は梅もラッキョウも手を出さない。特に梅はどう加工しても塩辛いか酸っぱいし、しくじるとカビが生えてゴミ箱行きになる。梅酒はその酸味を消すために、膨大な量の砂糖を放り込む。砂糖液というのは、中高年には寿命を短くする猛毒であって、もうこの年で梅酒など飲みたくもない。ラッキョウは実自体が高く、だいたい自家製は酸っぱすぎる。作ってもあまり食べない。ビワも6月が出荷の最盛期だが、これは高い。庭先に植えられているものの、多くは放置されて大木になっているので、取りたくてもとれない。ビワとは、タダで採ろうとすると高枝鋏という専用道具が必要で、それが嫌なら高い金を払って買わねばならない。またビワは一見高級そうだが、喰ってみる甘みが弱くて水っぽく、正直フルーツとして評価するとたいしたことはない。スイカやメロンの足下にも及ばない。
前置きが長くなったが、実は1つだけ、金がかからず、しかし重宝される6月の旬のものがある。それがヤマモモの実である。ヤマモモは街路樹として良く植えられており、公園などにもある。
Yamamomo
とにかく肥料やりや剪定が不要、落ち葉も落ちないので、メンテの要らない便利な樹木だ。そして、このヤマモモの最大の魅力は、この6月に、真っ赤で、酸味とハーブ顔負けの奥深い香りのする実をたわわに実らせることである。このヤマモモの実は、ほとんど流通しない。理由は良く分からない。しかし、木自体はそこかしこにある。だから、私有地でなければ、ジャンジャン採ったら良いのである。採らないと、地面に落ちてタダのゴミになる。ヤマモモと銀杏は落ちてしまえば迷惑な路上ゴミなので、積極的に採ってくれた方が衆目の心証がよいのだ。ヤマモモの実を収穫するには、道具は2つあれば良い。透明のビニール傘と竹の長い棒。棒で実をたたき落として、裏返した傘で受け取る。それだけのことである。すぐにキロ単位で実が採れることは間違いない。
収穫自体は簡単なのだが、ここから先がやっかいである。選別と種取り作業だ。選別は、まず傷んだ実を除去する。スズメにつつかれ傷物になったもの、芋虫がほじくり返したものは除去したい。簡単なのは水に浸けると、望ましくない実は中が空隙になっているので水に浮く。小さい、あるいは赤くなっていない実、さらに落ちた葉っぱや一緒に落ちて来るカメムシなども除去せねばならない。実に面倒な作業となる。
しかし、これでおしまいではない。ヤマモモの実は、軸の部分がヒゲのような茎でガッツリくっついている。根っこからうまく実だけが取れることもあるが、大方は軸がついているので、これは1本ずつ引っ張ってとるしかない。さらにヤマモモの実というのは、ブロッコリーのように表面が無数の小さい突起物で覆われており、ここに土埃のような小さいゴミが入り込んでいる。これを水で洗って落とすのである。人によってはこのまま食べる人もいるが、ヤマモモの実は生食するとハーブ臭が強くて結構多食できない。むしろ加工して保存した方がよい。

最大の難関は種取りだ。モノのレシピだと、茹でて裏ごしで種をとるとか書いてあるが、そんなものやるだけ無駄。裏ごし法では、実の半分以上が種の周り固着し、歩留まりが極端に悪くなる。種と実を正確に分離するためには、1粒ずつ指でほぐして除去するしかないのである。収穫と選別までは、タダで立派なものをゲットできた優越感に浸れるものだが、この種取りの作業となると無限に長く、退屈な単純作業に晒されて、会話もなくなる。この作業を少しでも楽にしたければ、生の実を下処理するのではなく、一度冷凍して解凍された、グジュグジュのものの種取りを進める。こうして得られたヤマモモの実は、ベリー系の濃厚な赤で、イチゴやサクランボのように加熱しても退色せず、薫り高く、ジャムにはうってつけだ。

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