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2019年3月31日 (日)

無料牛丼キャンペーン:「胃袋で客を掴む」寝技

ソフトバンクが「スーパーフライデー」という同社のスマホユーザー向けのキャンペーンを打っている。幸い慶はソフトバンクユーザーであるため、その恩恵を受けている。吉野屋の牛丼を無料で食べれるなど、幸せの極みである。このキャンペーンの理由は、携帯電話事業を開始して10周年を記念してセットされたとのこと。表向きはそうであるが、当然他にも思惑があると思われる。
本来であれば、基本は通信料値引きが基本であろう。タダでさえ日本は家計に占める携帯電話料金が高く、余計なお世話だが、政府が値下げを呼びかけるほどである。とても残念なことであるが、現在は国民皆携帯保持状態であり、これ以上市場が広がることはない。すなわち、ゼロサム社会なのである。そうなると、新しい客を得るより固定客に逃げられないことが重要である。通信料での競争となると、航空業界におけるLCCのごとく格安SIM会社が徐々に顧客層を増やしている。ドコモ、au、ソフトバンクの3巨人としては、ここで価格競争に陥りたくないから、何らかの次の一手を考える必要がある。そこで、ソフトバンクが先に一手を講じたのだが、それが「胃袋から攻める」作戦なのだろう。
とても悲しく情けないことであるのだが、これが意外と効果がある。携帯電話と牛丼という組み合わせは奇抜だが、ユーザー的には「食い逃げ」は快感である。
ソフトバンクユーザーは3,700万人ぐらいいる。このうち6割が牛丼キャンペーンに押し寄せたとすると、380円の牛丼を2,200万人分支払わねばならない。月に4回実施すると、その総額は337億円となる。数字としてはすさまじい大判振る舞いであるが、9兆円ある売り上げ高に課税されることを考えると、この337億円は節税しつつ他の携帯会社へ客が逃げない効果を示すのだから、悪くはない。いずれにしても、企業側とユーザー側でWin-Winの関係であるイベントであるなら。是非とも続けて欲しいものである。

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