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2018年8月22日 (水)

素麺のコスパには逆立ちしても勝てない

夏暑くなると、夏バテで食欲がなくなるという。ただ、慶は夏に食欲がなくならない。一年中食欲はある。むしろ食欲がなくなるのは寒さで布団から出るのが面倒な真冬が多い。冬は苦手、とにかく暖房が効いた部屋でじっとしているので、そもそもカロリー消費がない。冬に食欲が細るし、その割には体温が奪われるので、慶は冬に痩せるのである。一般的に真夏に食欲がないのは、寝苦しい朝であって、適切にクーラーを使って過ごす分には、夏バテで食欲がなくなることはそれほどないのではないか。食欲はないのに、ビールの消費が増えるのはおかしい。ビールを飲むということは、必ずおつまみが大量に必要である。食欲がなければ、胃袋が膨らむような食い方はしないのではないか?
ただ、真夏は汗をかいてベタベタ、外から帰ってきたら蒸し暑い部屋がクーラーで冷えるのを待つという無駄な時間が多いため、「料理をしよう」という気力が出てこないのは認める。早くシャワー浴びて、ビール飲んで、何か早くできるものに食い付いたら涼しい部屋で横になりたいという気持となり、必然的に暑いコンロ前で調理したり、洗い物を洗う気力が出てこない。
そうした面倒な夏に、手っ取り早く調理でき、さっさと食べて終わりにできる便利な料理がある。それがタイトルにある素麺である。しかも、恐ろしく安い。麺料理というのは、蕎麦を除けばすべて小麦粉を練った麺でできている。素麺、冷麦、うどん、ラーメン、きしめんは材料はどれも同じで、太さや形状が異なるだけだ。やや材料は異なるが、パスタも小麦粉である。小麦粉を原料とした麺は、食べる前に必ずゆでるという加熱調理過程が必要である。そして、それぞれの麺ごとにゆで時間は異なり、一般的に麺が細いほどゆで時間は短い。乾麺のうどんなどは10分近く、パスタは10分以上ゆでないとダメだが、最も細い素麺は1分半~2分程度である。カップラーメンでも3分間なので、素麺の方が遙かに早い。すなわち、カップラーメンよりも簡単なのである。カップラーメンでは短時間で火が通るように、麺を油で揚げて麺が穴ぼこだらけとなっているが、素麺はそうした特殊な処理はしていない。何より添加物が塩だけだ(植物油が入ることもある)。ラーメンのように、かんすいやポリリン酸など添加物は入っていない。長期保存が可能で、過酸化脂質も添加剤もなく、調理時間が短い。これほど安全で自然な、すばらしい麺があれば、カップラーメンなど駆逐されて当然の筈ではないか?それと価格が抜群に安い。6食分で200円、安いと120円ぐらいで売ってある。1食20~30円である。ご飯やパンでの1食分はこの倍以上の価格となるので、全然安い。
Somen

しかし、素麺は日本食の中での位置づけは決して高くない。ほとんど夏の一時期しか食されていない。それは、あまりに淡泊な食べ方だからだろう。いわゆるパンチがないのだ。ゆでた素麺に、ネギや味付け椎茸を添えて、つゆで食べる。それ以上でもそれ以下でもない(沖縄ではビーフンのように炒め物にしているが)。結局、あまたある食材の中で、素麺は年々埋没して、消費は微減となっているようだ。また、糖質制限ブームは素麺離れを加速化させるかもしれない。
しかし、素麺には「涼を楽しむ」食べ方がある。家庭では、たっぷりの氷水に浸して、これを自分で水切りしながら食べれば、真夏の炎天下でも涼を楽しめる。これをうどんでやると麺が冷たすぎて味が感じない。細い素麺だからこそ、つゆがよく絡むのである。このキンキンに冷えた素麺に、スライスしたキュウリ、ゆで卵、カマボコでも添えれば立派なクールランチとなる。それと仰天の食べ方は流し素麺である。素麺のブランドと言えば、奈良の三輪素麺、小豆島の島の光、兵庫の揖保乃糸、島原素麺などいっぱいあるが、消費量となるとなぜか鹿児島県が日本一なのである。その鹿児島県には、「指宿市営 唐船峡そうめん流し」という、地元民しか知らない名所がある。慶も大昔に一度だけ行ったことがあるが、巨大ビアホールのような吹き抜けの中に、グルグル回る素麺卓がいっぱいあり、大勢の鹿児島県人が押し寄せて、素麺と鮎と鯉を食っているのである。天然水が引かれているので雰囲気は良いのだが、「素麺ごときで、、」「鯉食わせるか!」というのが正直な実感である。ただ、味よりも雰囲気を楽しむという趣旨からいえば、素麺流しは風変わりすぎて面白いものだ。水の中を小麦の麺をグルグル回して、必要な分を自分でとって、つゆを付けて食べるという食文化は世界中探してもない。きっと外国人には大受けするか、食材をシェアすることをタブーとしているところでは拒否されるか、どちらかだ。

Tousenkyo


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