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2017年4月 6日 (木)

関西風VS広島風: お好み焼の仁義なきバトル

Okonomiyaki

俗に「粉モノ料理」と言われるものがある。うどん、そば、ラーメンなど麺類は典型だが、味の濃厚さ、見た目の派手さ、飽きが来ないという意味で、慶はお好み焼きの右に出る粉モノ料理はないと考える。
そのお好み焼きだが、いわゆる関西風と広島風の異なる2スタイルがある。この2スタイルは同じお好み焼きといえども相容れないものである。“関西風”は生地と具材を混ぜて焼く「混ぜ焼き」であるのに対して、“広島風”は生地と具材は絶対に混ぜない「重ね焼き」である。共通している具材は小麦粉、キャベツ、ソースであるが、それらの使用する量も味も大きく異なる。よって、関西人に広島風のお好み焼きについて感想を聞くと、「あれはお好み焼きではない、焼きそばだ」「食った気がしない」「甘すぎてダメ」など、ボロカスである。一方、広島人に関西風のお好み焼きを聞くと、「小麦粉の味しかしない」「味に変化がなく飽きる」「人間の食うモノではない」など、こちらも罵倒しまくりとなる。
全国的に見れば、お好み焼きと言えば基本関西風である。残念ながら、広島風はローカルなソウルフルフードの域を出ない。しかし、広島風のお好み焼の独創性、関西風の影響を全く受けてこなかった独自性については、大いに敬意を払うべきと考える。それだけ、粉モノ料理で独自性を維持し続けることは困難なのである。
関西風お好み焼きは、強いて言えばたこ焼きを巨大にしたものである。片栗粉と具材をドロドロに混ぜて、それを両面焼くだけである。とても簡単なので、当然自宅でも作れる、いや、お好み焼きを自作できないと、関西人と称することさえできない。お店で食べると、家庭との差別化のために、店員さんが必死に具材を激しく混ぜて、空気を噛ませている。このことにより、ふんわりとした、ホットケーキのような食感に仕上がるのである。この手順を省略すると固いピザ状というか韓国チジミの分厚いバージョンとなり、食感が著しく悪くなる。味については、混ぜ焼きなので、個々の具材の味が堪能しにくいものである。それでも、ソースとマヨネーズのWビームに加えて、青ノリと削り節の香りがたまらない。具に何を入れても成立する万能な料理法である。
一方広島風であるが、粉モノ料理と言いながら、小麦粉を使用する量が極端に少ない。まるでクレープのように、薄い皮が片面あるだけ。その代わりに、中華麺とキャベツが恐ろしい程使用される。広い鉄板で、豚肉、麺、をラードを絡ませながら焼いて重ねて行き、千切りキャベツを乗せて蒸し焼きとし、最後に目玉焼きを同じようにクレープ状に薄く皮状に焼いて反対面に乗せて蓋してできあがる。この作り方から言えば、自宅で作成するのはとても厳しい。そのできあがったお好み焼きに、甘くてベタベタしたオタフクソースを刷毛で塗り、ネギを振って、ギロチンのようにヘラで縦横切り目を入れて食べる。青のりや削り節はほとんど使わない。重ね焼きなので、食べる部位によってそれぞれ味が異なり、実に飽きない。関西人が言う「焼きそば」では絶対にない味である。
こうやって書いていると、慶としてはやはり広島風に軍配が上がる。何より、広島に行かないと食べることができないという、恐ろしいほどの希少性は重要だ。隣県の山口県、島根県、岡山県、いずれにも広島風お好み焼き店を堂々と出して居るのを見た試しがない。しかし、広島市へ行けば、それこそ星の数ほどお好み焼き店があり、すべて広島風である。不思議なものである。

しかし、広島風をボロカス言っている関西人だが、最近は関西のお好み焼き屋のかなりの割合で、「広島風」というメニューが増えてきている。関西、お好み焼きの聖地である大阪市周辺で、広島人が増えているとは思えない。きっと関西人の中にも、年々「隠れ広島風ファン」が増えているとしか思えない。

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