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2017年2月23日 (木)

さくら水産のワンコインランチ

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東京は大都会なので、外食するのにどこで食べようか迷うほど飲食店だらけである。あれだけ飲食店があるのに、いきなりステーキやテレビ放映されたラーメン屋の前には行列である。そうした中で、慶のお気に入りは、「さくら水産」のワンコインランチである。ランチは4種類ぐらいあるが、A定食とB定食がともに500円税込である。安い。しかも、ご飯、味噌汁、卵、漬物が食べ放題なのである。500円で食べ放題。まさに出血大サービスである。
A定食はメインディッシュが魚で、カツオ・マグロやサーモンの刺身・タタキあるいは焼魚が多い。海鮮居酒屋なので、当然の定食メニューである。B定食はメンチカツやトンカツなど、肉系の揚げ物である。さりげなく食べたいならA、体育会系の大学生のようにガッツリ行きたければBだろう。価格を抑え、客回転を上げるために、食券は自販機で購入し、おかず以外はすべてセルフで盛り付ける。食べ終わったら返却棚へ移動させる。価格を考えれば当然だろう。
このランチスタイルなので、おかわりは当然だ。まずはメインのおかずで丼1杯のご飯を食べて、卵かけご飯でさらに丼1杯食べればほぼ即死できるほどお腹いっぱいになる。東京のど真ん中で、惜しげも無く生卵をぶっかけて食べるのは快感である。慶は自宅で卵かけご飯などあまり食べない。もちろん食べようと思えばいつでも食べることができるのだが、手軽である一方で、あまりにデリカシーがない。何より、深層心理のどこかで、「卵は高い」という意識があり、いっぺんに2個も3個もぶっかけて食べる勇気がないのだ。昔シルベスタ スタローンの映画「ロッキー」の冒頭で、生卵をどっさり飲むシーンがあるが、ほぼその雰囲気を実感できる。
家ではあまりやらない卵かけご飯も、外食なら気兼ねなく、好きなだけ喰らえばいい。普段無意識のうちに敷いている「踏み越えてはいけない一線」を超える瞬間がこのさくら水産のワンコインランチである。
さすがにこのコスパなので、客はやたらと多い。特に12:00から12:40ぐらいまでは凄まじく混む。客のほとんどが飢えた、家計を妻に牛耳られた、悲しいサラリーマンの群れである。女性や学生の姿はあまり見ない。食べ終わった後に店を出て会社へと戻る客の満足そうな表情を見るだけで、何かほのぼのとした気分になるものだ。

ご飯も、卵も、おそらく最低価格の商材を大量に仕入れてコストを圧縮していると思われる。ご飯は硬くてパサパサ、色もどよ~んとしている。卵は、殻の厚さも黄身の色も薄い。しかし、客としてはそれで良いのだ。殻の薄い卵でも新鮮だし、お店備え付けのお醤油が香り高く上等品なので、そのイマイチのご飯でも十分にいただける。何より食べ放題だ。客相を鑑みれば、「量も質のうち」という感覚である。誰も文句を言うまい。
それにしても、日本は生卵を食べる事ができる唯一の国だろう。通常生卵は鶏のお尻から出てくるものだから不衛生であり、特にサルモネラ菌による食中毒のリスクがある。外国では生卵を非加熱で食べるのは原則禁止であり、外人が見たらびっくりする。しかし、日本は衛生水準が高く、生卵を食べる食文化がある。生魚も生卵も、高いレベルの衛生基準と高度な飼育・輸送技術があって初めて達成されるものだ。それがたった500円でいくらでも食することができるのは、経済的に優れた競争力がある証拠でもある。

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