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2014年10月 5日 (日)

バランって何なの?

バラン。弁当や惣菜に入っているこの緑のペラペラとした物体は何なんだろうか。

Wikipediaより
「和食での料理の盛りつけで料理の飾りにハランの葉を包丁で細工したものを使うこともある。現在では高級料亭、寿司店で使われる。 折詰や刺身についてくる「緑色のプラスチックシート(人造バラン)」はこのハランの葉の飾りつけを模したものである。」

これで分かった。ハランという植物の模倣品である。
このバランというのは、基本飾り付けのためで、ほとんど機能はない。だだ実際の用途を見ると、汁っぽい素材とサラダやご飯を仕切ることで「液移り」を防止するため用いられているようだ。まあ機能性ゼロではなさそうだ。




この「飾り付け」という発想は日本人独特である。見栄えを良くして、食欲をそそるために盛り付けられるものであり、基本的に無駄なものだ。これは合理性を追求する西欧人には理解できないらしい。
山本七平氏の著書の中で、ある国際会合でサンドイッチが出てきた時の様子が記されている。そこに立ち会わせたある西欧人は、出されたサンドイッチに添えられたパセリが食されることなく、そのままテーブルの上にずらりと放置されているのを見て奇異に感じたらしい。「なぜ日本人はパセリを残すのか、そんなに嫌いなのか?」。そこで、山本氏が説明する。「ここで言うところのパセリは刺身のツマ、すなわち殺風景なサンドイッチの見栄えを良くし、食欲を増進させるために添えられたものであって、食べる必要はないのだ」と回答した。しかし合理性を重んじる西欧人は、「見た目を良くしても味に変化はない、パセリは立派な野菜なのだから、食べれば良い」と納得しなかったという。
そういった意味で、バランもサンドイッチに添えられたパセリと同じである。無くても構わない、いや、あったら無駄なゴミであり、地球環境的に悪しき風習だということになるだろう。
ただバランは長いデフレ不況のコスト削減の嵐の中で、どんどんと消えて行った。最近は寿司や高い駅弁でしかお目にかかれないなど、レアな存在になりつつある。昔は母親がこのバランを洗って乾かし、大量にストックしていた。手作り弁当や客人のもてなし料理にこのバランをトドメの飾りとして添えていた。あの鮮やかな緑は魚料理や揚げ物にすき込むと格段に映える。無駄でも使い回せばゴミにならない。是非とも絶滅しないで欲しいものだ。


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