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2014年7月25日 (金)

缶コーヒー創世記の思い出

ペットボトルが登場する前、まだ田舎の隅々までコンビニが進出していない時代、飲み物と言えば専ら自販機で缶飲料を調達していたものだ。前にも書いたが、1970年代は缶飲料の急拡大時期であり、日本全国で自販機が普及して、道ばたはそこらじゅう、無残にうち捨てられた空き缶ばかりだった。その当時も現在も、缶飲料の主流は缶コーヒーだった。
日本で売れている缶飲料のうち、7割が缶コーヒーらしい。缶飲料はペットボトルに駆逐されてすっかり減ってしまい、同じ飲料でも安物が缶飲料だ。ただペットボトルはホットが弱いので、コーヒーは未だに缶が主流である。缶飲料を制するには7割を占める缶コーヒーの分野で勝てないと企業としてはやっていけないということで、テレビCMでは缶コーヒーばかりである。そのあまりのラインナップの多さは明らかに過当競争状態であり、どれを選んで良いのかサッパリ分からない。しかし、今から40年弱前だと、缶コーヒーのラインナップは片手分もなかった。
少なくとも慶の記憶に深く刻まれているのは、「UCCミルクコーヒー」「POKKAコーヒー」である。「ダイドーブレンドコーヒー」もあったが、やはりUCCとPOKKAが圧倒的だった。UCCは赤と白のコントラストが鮮やかで、一番上にコーヒー豆が描かれている。まさに、ここに「挽き立てのコーヒーが入っていますよ」と言わんばかりのデザインである。しかし、この缶コーヒーはコーヒー牛乳みたいに、やたらと甘く、コーヒーの香りも薄いものだった。それでも、ミルクの香りは素晴らしく、子供には十分な缶コーヒーだった。一方、POKKAの方はミルクも甘みもやや抑えめで、コーヒーの香りが強かった。またデザインの男性の顔からして、「ちょっと大人」の缶コーヒーだったような気がする。
Ucc_pokka_nanned_coffee

日本では缶コーヒーが主流だが、やはりコーヒーは挽き立てが一番うまいことに変わりない。外国では缶コーヒーをほとんど見ない。なぜなら、缶コーヒーは軽蔑の対象だからである。最近はセブンカフェのように、コンビニで挽き立てのコーヒーが楽しめる時代となった。ただ慶は日本の缶コーヒーは歴史があり、非常に素晴らしい出来栄えであると断言できる。加温機能のある自販機で購入したての缶コーヒーは挽き立てに負けず劣らず薫り高いと思う。出来の良い缶コーヒーを、可能なら温めておいたカップに移して飲むと、ちゃんと挽きたての香りが鼻を突いて、相当本格的なのである。

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