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2014年7月29日 (火)

うなぎは食う必要なし、クジラは食べるべき

土用の丑の日になると、決まってウナギが店頭にドカドカ並び、テレビでもウナギの話題。しかし、ここ4,5年はウナギの稚魚が不漁のため、製品の店頭価格も「ウナギ登り」である。かつて国産ウナギの価格帯が、現在では中国産ウナギの価格である。ほぼ倍増していると言って良い。日本人のウナギ好きはほとんどビョーキで、年間11万トンも消費されている。世界のウナギ市場の7割を日本人が食い尽くしているそうだ。
このウナギという生物は実に不思議だ。慶が子供の頃、塩ビのパイプを川の流れが緩やかな所に沈めておくと、決まってウナギのペアが入っていた。川底から塩ビのパイプの両端を押えて回収し、片方に昆虫網をセットして中の水を抜くと、スルスルとウナギが2匹出てくる。天然ウナギは緑がかり、とても美しい。しかし、ウナギというのは巧みに体をくねらせて、確実に昆虫網から抜け出す。これを手で掴もうと必死になっても、粘液でズルズル滑って確実に逃げられる。子供の頃、ウナギを手づかみしたことは何度もあっても、一度もゲットしたことはない。手で捕まえるのはかなり難しい。


また彼らの川の遡上能力はたくましく、川に流れ込む側溝さえも伝って登ってくる。ちょっとでも水があれば、どんどん遡上してくるのである。それで川魚かと思いきや、産卵場所は何とフィリピン沖のマリアナ海溝付近の水深2千mあたりと言うから驚きだ。深海魚なのか川魚なのかさっぱり分からない。その深海で産まれた稚魚が川を遡る時に人間が大量捕獲して、養殖に回されるという。この天然稚魚が近年激減し、遂に絶滅危惧種に指定されたとのことである。このように、ウナギが減った原因は稚魚の乱獲と親ウナギが棲息する川の環境の激変が原因らしい。
慶はこれだけ食が多様化しているのだから、絶滅危惧種になった生物まで食べる必要は無いと思う。日本は豊かなのだから。そもそもウナギを食べなくても生きていける。しばらく食べずに増えるのを待って、余力があればまた食べれば良いだけだ。これを深刻に捉えているのは消費者ではなくウナギの業界で、市場と雇用維持だけが目的である。そのためにウナギが絶滅するのは絶対に避けるべきである。
一方で、クジラはかなり増えているという。しかし、ノアの箱舟思想で凝り固まった西洋人は、自然の動物にも妙な感情移入をして、クジラを食べる日本人を野蛮人だと攻撃するので、事実上日本の商業捕鯨は中断したままである。増えているのにとらせないというのは内政干渉である。首借り族に首借りを辞めさせるのは当然として、クジラを必要最小限漁獲することを野蛮だと辞めさせるのは如何なものか。これは宗教観の一方的な押し付けである。イスラム教徒がブタを食わないと養豚業会が困ると言って、国際交渉で「ブタを食え、輸入しろ」とやれば間違いなく民族紛争を助長する。征服民族である西洋人の価値観押し付けは筋金入りなので、アジアはもっと多様性を前面に押し出し、これと対抗する術を持ち合わせるしか無い。

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