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2014年7月20日 (日)

毎日料理する人はボケない

特別養護老人ホームなどの映像を見ると、お年寄りの認知症防止のために、手を動かす運動を毎日一生懸命にやっている映像を良く見る。人は手を動かすことによって脳が著しく活性化され、痴呆症の進行を抑えるらしい。下に引っ張ってきた図は、学校の教科書で習ったペンフィールドの地図というものである。脳の表面積と神経が通っている箇所を比例配分して図にしたもので、これを見ると人の脳に通じる神経は、手・顔・足で大半を占められていることが分かる。すなわち、手、顔、足を刺激することことで、脳は大いに活性化される。特に指は相当な数の神経が通っているようだ。



Penfield_map



そりゃそうだなと思うのが、慶の知り合いの人々で、タクシー運転手や大工などをやっていた人は、年を取っても頭脳明晰でボケることを知らない。逆に毎日机に座って同じことをやっていた窓際族サラリーマンや公務員でボケる人がやたらと多い。タクシー運転手は口と手を、大工は手と足を著しく刺激するから、脳が常に活性化されているのではなかろうか。
慶が考えるに、ボケ防止には料理が効果的と考える。料理は手を使うだけでなく、五感を使って取り組まないと良いものはできない。また、予め料理を決めてから食材を買い揃えるのではなく、とりあえず冷蔵庫に残っているものから、傷みはじめて賞味期限切れになりそうなものをセレクトし、それから料理を決めるのが良い。まず冷蔵庫を眺める。全体を見渡し、どこに何があるが、見た目と触感で何が新鮮で何が傷んでいるか脳に向けて情報集約する。目、指、臭いから情報が脳へ伝わっていく。
次に料理の構想だ。材料から何が料理できるのか、脳の記憶から過去情報が引き出される。これに加えて、どのくらい調理すべきか、味付けはどうしたら良いか、その日の気候や体調を勘案して慎重にセレクトする。この状態は、頭の中が熟慮状態で、とても激しく脳が活動している状態だ。またできあがりの図が脳裏に描かれるところまで至れば、あとは着手である。
材料を洗う、切る、焼く、煮る。すべてにセオリーがあり、やり方や順番を間違うと料理は不完成となる。ひたすら手と頭が動く状態であり、膨大な刺激が脳に押し寄せている。すごく簡単そうな豚しゃぶを例にとってみる。レタスを洗って適量刻んで皿に並べておく。余りが出ないように、何枚ぐらいレタスをはぎ取れば皿全体に行き渡るのか、予想しながらカットして行く。タマネギはスライスして、辛みが出ないように薄い塩水にしばらく晒しておき、味と食感が落ちずに、しかしタマネギの甘みは残るように手で一定の力で握りしめてからレタスの上に並べて行く。豚肉は固くならないよう、菜箸でつまんで少しずつ熱湯を通して、少し熱を冷ましてから野菜の上に並べていく。見た目を良くするため、ネギやごまを振りかけ、色合いを出すためにトマトなどを添えた後に、ポン酢を掛けてできあがり。
たった簡単な1品料理を作るだけでも、実に面倒な構想と手作業を経てようやくゴールに達する。自分や家族が食べるだけなら、後はおいしくいただいて満足だが、これが料理人や飲食店の労働者となると、ただひたすら作るだけの重労働であろう。しかし、確実に手も足も鍛えられるから、脳に対する刺激はMAX。どんな労働よりも脳を刺激するに違いない。

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