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2014年5月14日 (水)

唯一食べやすい魚であるハタハタ

今年の連休は鳥取まで出かけた。当然メインは鳥取砂丘。行ったことのない人に対して、この砂丘の特徴を端的に説明すると、「無限砂場」である。GWの時期は暑くも寒くもなく、童心に帰って裸足で馬の背を駆け上がり、砂丘の上から日本海を眺めると最高である。大人も子供も皆解放された、癒された顔をしている。鳥取砂丘は何にもお金をかけず、全てをリセットしてくれる不思議な魔力があり、リピーターも多いと聞く。
鳥取で宿泊し、翌日「かろいち」へ出かける。ここは港に隣接した観光スポットである。目玉はカニっ子館というカニ+日本海の食える魚介類が展示されている。入館料は何と無料。生きたカニはグロテスクで、こういうのは鑑賞するのではなく、徹底して食うに限る。「かろいち」とは、言わば海産物の産直、フィッシャーマンズワーフが併設されていて、漁獲されたばかりの魚介類が売られている。こういうよそ行きの新興市場はえてして都市部のスーパーより割高で売られていたりして、わざわざ出かけてみて興ざめすることが多いのだが、ここは確かに格安だった。特に天然ブリ、カレイ、ハタハタはお手頃感がハンパではない。
ただし、これは丸で販売した場合である。魚というのは、丸で購入するとべらぼうに安いが、サクや刺身用にスライスされたものはいきなり3~5倍の価格になって、肉より高くなる。その理由を知りたければ、丸で買った魚を自分で捌けばよくわかる。
魚はまず鱗を落とす。魚にもよるが、鱗は無数に魚の体表を覆いつくし、しかも硬い。ガリガリやっていると飛び散り、顔も胸も鱗だらけになる。粘液もすごく、まな板の上を滑り周る。加えて生臭い。この時点でヤワな主婦は撃沈である。次に頭と内臓を落とす。内臓を出すと、一気に血だらけになり、ほとんど解剖実験状態。臭みも倍増、食欲が一気に失せる。頭を落とすのがこれまた難敵で、切れる出刃でもむつかしい。正に断頭式である。ここまででまだ道半ばである。さらに難しい3枚下ろし、腹身側の骨スライス、皮剥、中骨をデカイ毛抜きで抜いてようやく食用モードとなる。
魚を食べるには、とてつもない手間がかかる。これらはすべて人力頼りだから、人件費やゴミの処分のためのコストが上乗せされて、どうしても割高になるのである。従って、魚をより効率的に、しかも安く賞味したいなら、鱗なし、骨なし養殖魚を発明するしかない。もしそれが作れるなら画期的だが、怖くてとてもではないが耐えられないかもしれない。
しかし、この理想に近い魚が辛うじて存在する。それはハタハタだ。かろいち市場でも主力級の商品である。この小さな魚は深海魚の一種で、鱗がない。また小骨がかなり退化していて、背骨ぐらいだ。しかも身離れが良いから、手で両身を剥がしてそのまま食べることができる。これは実に手間のかからない魚である。しかも、油が乗っていて臭みがなく、上品な白身で濃厚であり、これは最高だ。
Hatahata_2

写真の干物をトースターで炙って食べたが文句無しにうまい。スモークしていないのに、味は濃厚である。ただ残念ながらこの魚、全国区のスターにはならない。供給体制もあろうが、1匹実売で100円となれば、大衆魚のサンマとそう変わらない。ハタハタはとても小さく、1匹ぐらいでは全然おかずにならない。ならばサンマの方が遥かにボリュームがある。以上。だからハタハタが珍重される場所は、大概サンマがとれないところである。
慶はこのハタハタは、是非とも燻製で供給すべきと考える。あのまったり感に香ばしさが加われば無敵だ。残念ながら、ハタハタは生か干物しか見ない。サケトバみたいに燻製にして、そのまま食すことができるよう、工夫が欲しいものだ。

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