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2013年9月20日 (金)

日本のコメ産業は確実に潰れるなぁ

秋になって今年も稲穂がたわわに実り始めた。水田が黄金色に変わり、畦に彼岸花が咲き始めると、本格的な秋を感じる。この後に栗や柿が次々に市場に出てきて、収穫の秋の本番となる。
ところで、先日とあるディスカウントストアにおいて、「オーストラリア米」なるものを見つけた。見た感じは日本のお米と変わらない。価格は5kgで1,050円と破格だ。国産米なら1,800円以上する。日本の米作りを愛して止まない慶としては、ここは敵情視察ということで購入してみた。
多少割れがあるものの、見た目は変わらない。そして炊飯器で炊いて食味してみる。一口食べた瞬間、ああ、これは日本の「中の下」の米と変わらないということで結論が出た。少なくとも、国産の下の下よりはかなりマシである。価格は国産の半値近い。完全なる敗北である。
パッケージを見ると、「国の輸入制度(SBS)を利用し、安全性が確認されています」と書いてある。このSBSというのは国との契約方法の一種らしい。要するにガットウルグアイラウンドにおいて、国内市場の4%を市場開放する義務が発生し、渋々と輸入されているお米なのである。一応国に関税のようなものを支払って輸入しているので、実際の値段はもっと安いと見込まれる。
今後TPPの交渉が進み、最終的にお米も事実上「原則輸入禁止措置」が解かれると、間違いなく消費者は安価な外国米を購入し、国内の米作付けは放棄される。既に現状のおいても、このミニマムアクセスで国内に入ってくるお米を外食産業が欲しがり、結果的に米価格の低迷が引き起こされている。実物がどっと入って来る前に、外食産業やコンビニなどが商社と屈託し、一斉に価格の安い輸入米に切り替える。そうすると市場価格は下ブレとなり、ただでさえ利益の出ないコメの作付けは農家にとって魅力がないものとなり、耕作放棄地がそこらじゅうに出てくるだろう。
実はこのことは日本社会に決定的な変化をもたらす。空から日本の土地を眺めたら分かるが、平地は徹底して水田として利用されている。もしこの水田の1割、2割でも耕作放棄地として手放されると、凄まじい量の平地が国内に登場する。今では税制法上、農地のままにしておけば固定資産税が格安であるが、どうせ国も借金まみれなので、耕作放棄地の固定資産税を上げてくる可能性が高い。そうすると、一気に格安の土地が全国に出てきて、一気に不動産価格が暴落する。そうすると土地を担保に金を借りる場合の上限が下がり、また安くなった土地は頻度高く売買される。こうやって、水田が放棄されるだけで、日本の不動産市場が一気に流動的になる。それだけお米産業の消滅は、インパクトが大きいのである。
それにしても、これだけコメの国内生産コストが高くなってしまうと、もはや国際競争力など論議の遡上にも上らない。これだったら、どうせ農家も後継者が居ないのだから、フィリピンやバングラデッシュなどの出稼ぎ労働者を受け容れて、コメの作付けをやらせて国際価格に近づける努力をしないと、本当に日本の水田はあっという間に消えて無くなると思う。

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