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2013年8月12日 (月)

夏の暑さには辛さが利く

いつも夏前になると、ハウス食品がカレーの宣伝に力を入れる。その際に、辛さとパンチをやたらとアピールするので、具体的な商品名としてジャワカレーに力が入る。このカレーに限らず、夏は激辛や炭酸などの刺激が強い食品が注目されるのが恒例行事みたいです。
人はどうして夏になると辛みを欲するのだろうか。理由は2つほど考えられる。まず暑さで食欲が低下する。そうすると、ソーメン、かき氷とか、できるだけさっぱり系で涼を目指すネガティブ派と、逆に胃腸に刺激を与えて食欲を回復させ、汗をかくことで体温低下を目指すポジティブ派に別れる。辛みは当然後者にフィットした行き方である。
今年は、早い梅雨明けで猛暑が既に一ヶ月以上続いているため、何と1万人以上が熱中症で救急搬送されたと報道されている。それはそれで大変なことではある。ただ慶の経験では、熱中症になる人は基本的に汗をかいていない。炎天下で道路工事をやっているオッサンとか、ビニールハウスで作業をしている農家の方が倒れるのは分かるが、家の中とかその周りでブラブラしていた人で倒れるケースが以外と多い。それも真っ昼間ではなく、朝早くとか、あるいは夜中とか。こういう人は、汗をかけないので体温が体内にこもっているのである。気温上昇に躰が反応できていないだけである。日本の最高気温程度で熱中症になるなら、赤道付近の人たちは全員倒れないとおかしい。そういう躰が反応できていない人が、もし直前に激辛料理を食べて発汗しておれば、たぶん熱中症で倒れることはなかったとおもう。
「暑くなったら汗をびっしょりとかく」。これが基本だ。体の表面から汗が蒸発する時に、体温が奪われる。冬に風呂上がりに寒く感じるのは、このためである。汗が蒸発する時に体温を奪う作用は劇的である。だから人間は体中に汗腺をもっている。車のラジエーターのようなものだ。
汗をかくのにもっとも簡単なのは、まず運動することである。しかし、暑いさなかに、発汗するほど運動すると心肺に過大な負担をもたらす。ということで、ほとんどの人は家の中か日陰でじっとすることになるが、これだといつまで経っても発汗して体温を下げる方向に向かわない。暑いのに汗をかけない躰になったら、もはや生物として欠陥である。
体力が弱い高齢者に対して「運動して汗をかけ」とはなかなか言えない。そういう時は、霧吹きで全身に水を振りかけて、扇風機にあたって体の表面から熱を逃がすしかない。あるいは、氷水を飲んだりかき氷を食べて体内から冷やすのも一案である。それでもダメならずっとクーラーを入れて生活するしかない。しかし、できれば普通に生活して、健康に夏を乗り切りたいものである。
慶の躰は真夏になると辛みを欲するようだ。カレーはもちろん、麻婆豆腐、キムチ、辛子高菜などが欲しくなる。これは発汗して汗が出やすい体質へとスイッチを切り替える効果だけでなく、塩分やミネラルの補給という効果もあり、決して悪いことではない。特に麻婆豆腐はお気に入りだ。夏野菜の代表であるピーマンやナスを入れてオリーブオイルで良く火を通しておき、豆腐と豚肉を入れて作っている。
毎日の食材に左右されることなく、手軽に辛みを得るためには、夏野菜のキュウリが使える。キュウリをバーニャカウダみたいに短冊状に長めにカットし、これに韓国で良く売ってあるタッパケースに入ったコチュジャン(100均のダイソーに売ってある)を先端に付けながらパクパク食べる。実に簡単な夏サラダである。これでも十分に汗がにじみ出てくる。キュウリのサッパリ系と青臭さに、コチュジャンの激甘辛が実によくマッチする。これなら洋食でも和食でも、朝食でも夕食でも関係なく食べることができる。
Hot_cucumber

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