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2013年6月15日 (土)

外国での食事は面倒だよな

外食の内外比較のことをつらつら書いてみる。日本はショボい定食屋やラーメン屋でない限り、メニューが写真付きである。チップも無くて明朗会計である。しかし外国では写真付きはまずない。これだと字が読めないと何が出てくるかサッパリ分からない。アメリカやイギリスなら英語なのである程度分かるが、「炙り牛フィレの刻みニンニク添え、有機オニオン&マッシュドポテト」とか、やたらと名前が長い。日本のように「唐揚げ定食」「肉うどん」とか型通りのメニューをなかなか見ない。名前が長いのでさぞかし豪勢な料理でも出てくるのかと思えば、出されたものは2、3品しかなくてショボい。しかし、このショボい品数でも、肉の焼き方は当然として、ソースはチリ風味やバルサミコベースなど4種類から選べます、玉ネギはスライスかチョップか、上に載せるか下に敷くか、別の皿に分けるか、ポテトはフライド、マッシュド、ベイクドのどれかしつこく聞いてくるし、付け合わせのスープはコンソメとポタージュとクリームチャウダーがあるのでどれにするか、サラダがオススメなのでぜひどうぞ、盛り付けは7種のうち3種好きなのが選べるが何か嫌いなものはないか、サラダのドレッシングの種類も4種類から選べます、直接かけて出すかボトルで持ってくるか、それぞれで盛り付けるか、量が多いのでシェアするかなどなど、注文するだけでおおごとだ。ただでさえ英語は直ぐには耳に入ってこないのに、これは本当にしんどい。またチップ代10パーセントを出来るだけ20パーセントに引き上げたいので、ウェイトレスも必死に愛嬌を振りまく。「今日はいつもよりドレッシーにしてきたけど、どんな感じですか?」とか、日本人はうざいから「オーケー・オーケー」と適当にあしらっていると、「私は日本人の友達がいる」「日本の映画が好きだ」とか、口から出まかせで気を引いてくる。「じゃあ何の映画が好きか」と逆質問をすると、「クロサワの映画がビューティフル」とか曖昧な回答で逃げる。日本人がアメリカ人に対して「スピルバーグの映画が好き」とテキトーに回答して、気を引ける筈がない。
こうして見ると、外国での食事はテーブルの回転率が低く、ウェイトレスやウェイターはそれぞれのテーブルに張り付いてチップをむしり取って行くので、コストがべらぼうに高くなる。本来の食事代に税金が12パーセント、チップ代がさらに15パーセント加算などザラである。日本人には耐えられない世界だ。
日本人はせっかちなので、何でも良いからとりあえずさっさと持って来い、価格は出来るだけ抑えろいう行き方で、無オプションでオーダーし、とりあえず出てきたものを見てお店の論評を行う。変更ができるのはご飯が大盛りとか、麺固め程度である。日本は型の文化なので、出てきたものそのものの出来映え(=型)自体を総合評価する。一方、西洋人は自分の好みと出された商品のギャップは絶対に嫌なので、それを埋めるため「交渉の余地がある」ことがサービスと考え、店側に徹底して細かくオーダーする。ここに型の発想はなく、無限のバリエーションが用意されている(実に小さいバリエーションであるが)。完全に文化の違いである。こうしてみると、日本人は淡泊な人種であることが分かる。
でも、チップ欲しさに必死に愛嬌を振りまき、テーブルを駆け巡っているウェイトレスを見ていると、生きて行くのに皆頑張っているんだよな、それに比較して日本人は淡白だよなと感じて反省するのである。アメリカ人などはそのことがよく分かっているので、「もういいじゃん」というぐらいウェイトレスと会話して盛り上がり、シッカリとチップを積みましている。頑張るほど報酬が増えるというのを毎日叩き混むのなら、この西欧方式の行き方がベストかもしれない。淡泊な日本でも、大阪だけはアメリカの行き方に近くて興味深い。

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