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2013年5月 6日 (月)

旅慣れない老夫婦

平日に地方都市をウロウロしていると、60代の老夫婦がオタオタしながら、名所へ行く道筋や、その土地の公共交通機関について良く尋ねられる。明らかに東京や大阪の都市部近郊の人である。退職して、やっと2人だけの時間がポッカリとできたので、前々から話していたように、旅行でも行こうという感じである。現役時代は毎日電車で通いながらアリのように働き、旅行と言えば、職場での日帰りか1泊旅行ぐらいという状態であったことだろう。そういった感じなので、どうみてもあまり旅慣れていないというか、遊びが下手のような感じである。とにかく、知らない土地は不安なので、確実に移動できる電車やバスなど公共交通機関を利用しようとしている。
しかし、田舎の公共交通機関など実質ガラクタである。「何だ、次の便まで1時間もあるぞ」「たった2駅でこんなに運賃が高いとは、東京では考えられない」「ガイドブックに出ている名所のくせに、どこにも案内が出ていない」「駅前なのに飯食うところがないぞ!」などなどブツブツ良いながらの旅行だ。そして、こういうつまらないトラブルが原因で「家でゆっくりしていた方が良かったのに」という投げやりな結論となり、夫婦喧嘩に陥っているケースもある。
まず田舎を効率的に楽しむには、レンタカーが絶対に基本である。電車やバスなど論外である。朝早い便と夕方の便しかない。田舎の電車やバスは、高校生の越境通学、年寄りの病院通いのためにやっているようなものである。とにかく昼間の移動は不便である。東京や大阪以外は徹底した車社会である。県庁所在地でさえ、車無しでは快適に目的地を回ることができない。これが大前提。田舎の駅前などただのシャッター通りだから、面白いはずがない。レンタカーなら、分散したスポットでも1日で巡れるし、地元の人が列を成して食べている隠れた名店を見つけることができる。車があってナンボの世界である。
たぶん現役の時から、ある程度友達や趣味があれば、退職後に夫婦で付け焼き刃的な旅行ということにはならないだろう。夫婦それぞれの人間関係の中で遊べば良いだけのことである。おしどり夫婦はそんなに多くはないから、夫婦で無理矢理知らない土地に旅行ということは少ない筈だ。団塊世代で慣れない夫婦旅行ということは、夫は会社人間、妻は専業主婦という組み合わせでなかったろうか。どっちにしても、旅行には慣れていないことには違いない。だから旅に出てトラブルになるのである。
慣れていないことをやっても、うまくは行かない。どうせ旅慣れておらずトラブルになるのなら、いっそこのこと外国まで行った方が良い。外国ならトラブルになっても諦めが付くし、何より刺激として思い出にはなろう。平々凡々としたサラリーマン生活が懐かしく感じるかもしれない。旅行の醍醐味は、ハプニングである。これを楽しむ心づもりで旅に出るべきだ。団体ツアーのように、目的地を淡々と巡るだけの旅行など、何にも面白くない。

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