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2013年3月18日 (月)

桜開花が早いぞ

ここ3年ばかりは全国的に寒い冬が続いたが、今年に限ると、西日本は比較的暖かい冬だった。12月にドカンと寒くなったが、1月以降は緩やかな寒さで、降雪も微々たるものである。しかし東北北部から北海道は極寒の年となったみたいで、多くの死傷者が出た。あの雪かきや雪下ろしの映像をみて、なぜにこんなところにそこまでして住まなければいけないのか、いつも可哀想な気持ちになってくる。特に八甲田山系の標高約900mの地点にある「酸ヶ湯」は、毎年ダントツの積雪量で有名なところであるが、2月26日には気象庁の観測地点としては最高積雪の566cmを記録した。その映像を見たが、押しボタンの信号機が完全に雪で隠れて機能していなかった。13日には福岡で桜が開花したが、酸ヶ湯にはまだ積雪が4m70cmもある。
それにしても、桜が史上最速クラスで咲き始めた。この調子だと3月下旬には散り始める可能性が高い。今年の入学式は、散り始めで緑がかかった汚い桜になりそうである。 それにしても桜はきれいだ。あの満開の桜を見ると、完全に寒い冬が終り、春が来たと思い知らされて、気分が爽快になる。そうなると、花見でどうしても酒を飲んで騒ぎたくなるのである。それほどまでに、桜は美しい。日本の誇るべき在来種植物だ。しかし、なぜに桜はあんなにきれいなのか?
Sakura_sakura

慶も調べるまで気がつかなかったのだが、桜という植物は、先に花が咲き、後から葉っぱが出てくる。しかし、ほとんどの植物は葉が茂り、その後につぼみが出てきて、最後の最後に花が咲く。だから常に緑と花弁のコントラストが普通で、遠目には緑の中にポツポツと花が見える。花がやたらとでかいユリ、バラ、チューリップでも、根元には常に葉が茂っている。しかし、満開の桜には葉がない。すべて花で埋め尽くされているのである。だからきれいなのだ。
こういう植物は非常に珍しい。他は梅と桃ぐらいだ。だって、学校で習ったように、植物は葉っぱで光合成をして栄養を溜めてから花を咲かせ、結実する。しかし桜は冬の間は葉がないのに、いきなり花が出てくる。その栄養分はどこから来ているのかと言えば、前年の夏から秋にかけて、木の幹や根っこに蓄えた栄養分という貯金で花を咲かせているのである。実に我慢強い植物である。
しかし、ソメイヨシノというのは園芸品種で、学術的にはエドヒガンという桜と、オオシマザクラという桜の人工交配で生まれたハイブリッドだということらしい。江戸の染井村(現在の駒込)の植木屋が作出し、「吉野桜」で売り出した品種なので、ソメイヨシノ(染井吉野)なのである。エドヒガンという桜は、花が葉よりも先に出てくるが、基本的に花びらが小さい。一方、オオシマザクラは葉が先に出てくるが、花びらがとても大きい。そのハイブリッドなので、花が先に出て、しかも花びらが大きい。実に見事な組み合わせだ。誰が作出したか分からないが、名も無き植木職人の作品なのである。ただ人工的に交配させたものなので、同じものを種や苗から増やすことはできない。次の雑種になると、この特徴は失われる。1代限りの命なので、今全国に植えられているソメイヨシノはすべて接ぎ木で増やされたクローンなのである。
いつも何気なく眺めている桜が、実はハーフでクローンだった。意外な事実であるが、学校で教えてくれないので、ほとんどの人が知らない。クローンゆえに性質が全く同じなので、春前線に沿うように桜全線は北上するという、分かりやすい指標になっているのだ。

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