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2012年10月 1日 (月)

普通のお父さんの勇気に拍手

横浜市内を駆け抜ける「みなとみらい線」で、寝不足でふらついていた女子高生が線路に転落し、あわや列車に巻き込まれる!という一歩手前で九死に一生を得たという事件があった。詳細は既に報道されているが、通勤途上の会社員と現職警察官が線路に飛び込み、わずかな排水溝に女子高生を待避させ、間一髪で難を逃れたという。待避が完了したのは電車通過の2秒前、側溝に待避した3人と電車との最小距離は10cmというきわどい救出劇である。数秒の判断が生死を分けるきわどい状況で、正義感だけで行動したサラリーマンの判断に最大限の敬意を払いたい。
失敗すれば、せっかく積み上げてきた自分の人生、家族の幸せも失いかねない恐ろしいカケである。仮に成功しても何にも得るものはない。慶のように勇気に敬意を払う人は多いかもしれないが、だからと言ってメリットがある訳でもない。警察から感謝状を貰ってテレビに出ていて、両者とも使命感を達成して満足そうだったが、たぶん両お父さんの奥さんとしては、「頼むから余計なことはしないでくれ!」というのが本心であったろう。決して喜んではいまい。保身と正義感を天秤にかけて、一体どれだけの人間が後者を選ぶのだろうか。日本を支える普通のお父さんが、なぜ他人のために命をかけるという判断をできるのだろうか。色々考えると奥が深い。
そもそもの話しになるが、なぜに東京の地下鉄はホームと電車の分離が不十分なのだろうか。また、落ちてもホーム下の待避スペースが全然ない。これが問題である。新幹線をみれば分かるが、ホームの足下には十分なスペースがあり、かつほとんどの新幹線の駅でホームと列車の間に防護壁がある。あれなら電車が進入して居ない時に線路へと落ちるリスクはまずない。電車の本数や乗降客が一番多い地下鉄ほど、この転落防止を徹底すべきである。電車に轢かれれば絶対に死ぬわけだから、リスクの対処法としては、最悪人が落ちて死ぬという前提で安全を極限まで担保する設計がなされるべきである。東京というところは、意外と肝心なところが抜けていて唖然とすることがある。深い深い地下鉄に降りて行くエレベーターなども未整備のところが多い。
この事件を振り返った時に、逆にこの救出に失敗した事例を思い出した。2001年に山手線新大久保駅で泥酔した男性が線路に転落し、さらに、その男性を救助しようとして線路に飛び降りた日本人カメラマンと韓国人が電車にはねられ、3人とも死亡した。 結果的に犠牲者が増えてしまったが、人命救助のために命を投げ出したということで、この事件は日韓両国で大きく報道されることになった。いま、日本と韓国の間でぎくしゃくした関係ばかりが問題視されているが、こうした事件を思い出すだけでも、日韓関係の深さを考えさせられる。中国は昔からどうしようもないが、韓国には偏狭なナショナリズムを捨ててもらい、何とか未来志向で付き合えないものだろうか。

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