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2012年7月25日 (水)

ナスの良さはどこにあるのだろうか

夏野菜というと、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシなどがメジャーだ。今やどの野菜も一年中出ているので季節感は薄れつつあるが、少なくとも新鮮な露地物が多量に供給されて価格も安いのはまさに夏である。逆にレタス、キャベツ、白菜など、寒くて新芽を守ろうとして丸くなる葉物野菜はすっかり姿を見なくなる。
子供の頃は田舎に住んでいたこともあり、近所に行商のおばさんが良く野菜や魚などを売りに来ていた。真夏の灼熱が襲う前の午前中の早い時間帯に来るので、ラジオ体操が終わったあとしばらくすると、母親に連れられて行ったものだ。子供が欲しい物は何にもないのだが、夏野菜の代表であるキュウリ、トマト、ナス、ピーマンが満載されていたのは良く覚えている。このうち、トマトだけは生食できるので、母親から「食え」と1玉貰って朝飯代わりに食っていた。品種改良される前のトマトは色は薄いものの、ブクブクとでかく、果肉が少ない割に種の所のドロッとしたゼリーはやたら多くて、ダラダラこぼしながら食べたものだ。その甘さは今のトマトとは比較にならない。今はサカタのタネが出しているアイコのように、果肉の甘さを競っているが、昔の品種でしかも露地物のゼリー部分の甘さはにはとうてい勝てない。甘さとジューシーさが全然違うのである。最近はゼリー部分が多いトマトは品種改良されてさっぱり見ないから寂しい。
ところで子供の時は野菜が嫌いだったが、特にピーマンとナスはダメだった。どちらも食欲をそそらない臭いが苦手だった。ピーマンは単独で多量に食べることはないし、給食でも必ず出てくるのでまあ我慢できるのだが、ナスは煮浸しや天ぷらなど単独でどっぷり出てくるのできつかった。こんなうまみがなく、スポンジみたいな野菜のどこが良いのだろうかと首をかしげていたぐらいだ。煮るとベチョベチョになり、色も何か腐敗したようなものである。
大人になってもナスは苦手な状態が続いたが、ある時居酒屋で米ナスの味噌田楽を食べてからイメージが一変した。このジューシーさ、まったりとした甘みはすごいではないかと。また炒め物などではナスがスポンジのようにエキス分を吸い込むので、メインの具とは別にまったりとした味を堪能できる。肉汁を吸い込んだナスはなんともおいしい。ナス自身に味はないが、汁気を吸って別物に変身するのはナスだけである。人生四半世紀を経て、ようやくナスの魅力を悟った訳である。今では大好きな野菜の一つである。
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