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2012年3月17日 (土)

中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズの出番が少ない

レストランや自宅などでレタスやキャベツの千切りを主体としたサラダが出て来る時には、ほとんどの場合ドレッシングが添えられている。またフライなどでもデミグラソースやジュレ、あんかけなどが流行だ。もちろん見た目も味も良いのだが、これらは全部事前に調合するか、あるいは冷蔵庫に複数種類入れておく必要があり、冷蔵庫がかさばる原因でもある。
しかし、田舎の定食屋に行くと、サラダの横にはマヨネーズが添えられていたり、フライの上にはテーブルにある中濃ソースをかけるのが普通だ。コロッケやウインナーにはケチャップが乗っている。いや、一昔前まで、醤油以外には、何を食べるにも中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズだった。ドレッシングなどは、酢醤油とサラダ油が分離した中華ドレッシング、オレンジ色のサウザンアイランド、白いシーザーサラダぐらいまでだった。だからたまにドレッシングがない、中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズしかない食文化に晒されると、何かタイムマシンに乗ったような、あるいは労働者階級に突き落とされたような雰囲気になってしまう。しかし、これは本来過った認識だ。中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズは確立された、立派で、保存性が高く、テイスティーな調味料である。毛嫌いされるいわれはない。
サラダにはマヨネーズで十分だ。それに飽きればケチャップと混ぜればサウザンアイランドになる。これなどはコロッケやエビフライにつけて食べれば最高である。鶏の唐揚げなど、飽きやすい揚げ物を食べる時は、中濃ソースとマヨネーズを交互につけて食べれば十分である。ドレッシングなど不要である。なんでわざわざ価格が張って、カロリーも高いドレッシングに頼りっきりなのだろう。なぜ日本人は飽きやすいのだろうか。
特に中濃ソースはすばらしい。普通液体調味料のうち、醤油と酢以外は、「開封後冷蔵保存」が基本だ。しかし、中濃ソースは常に常温保存が基本である。ずっとテーブルの上に置いていても何不自由ない。写真のイカリのものは、わざわざ「テーブル」と書いてある。ソースの材料は煮詰めたトマトだ。塩分も醤油に比べれば低いし、トマトがどっぷりと入っていて実にヘルシーな調味料といえる。
Ikari_source

しかし中濃ソースの難点もある。魚や卵料理にからっきし合わない。また他の調味料と混ぜるとまずくなる。ラーメンやチャーハンにソースをちょっと入れるだけで味が振り回されてお話にならない。すなわち、応用範囲が非常に狭く、隠し味にならない。そうなるともうトンカツと焼ソバ以外に用途がなくなってしまう。残念である。ケチャップは卵料理に良く合うが、それ以外の用途となるとやはりフランクフルトぐらいで用途が狭い。
しかし、粉モノにはソースが基本だ。焼きそばは当然で、それ以外でも、たこ焼きも、お好み焼きも、決め手はソースだ。それもパリパリ感を損なわないためには、とろりとした濃厚で甘いソースが良い。到達点はオタフクソースである。慶はまずいスナック菓子にソースを少しつけて食べることがある。これがなかなか行けるのである。焼きおにぎりにも実はソースが割と行ける。非常食はまずいものが多いので、是非ともソースをサブとして保存しておきたいところだ。皆さん、このクラシカルな調味料をもう一度見直しましょう。

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