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2012年1月 9日 (月)

監視カメラ社会か...

オウム教団の指名手配犯であった平田容疑者が逮捕されて10日近く経過した。ここにきて、警察側が次々に当人の顔写真、さらには防犯カメラの映像を公開している。容疑者の出頭直前の足取りを示す重要資料であるが、早々にマスメディアで公開するということは、他の逃走犯に繋がる有力情報を求めているからだろう。この容疑者の鮮明な写真を公開することで逮捕に繋がった事例として、リンゼイ・アン・ホーカーさん事件の時を思い出す。整形手術を受けに来たときの市橋容疑者の映像が公開され、一気に目撃情報が集中して、スピード逮捕に繋がった。今回も公開された映像に既に多くの情報が寄せられているようで、平田容疑者の足取りが克明に暴かれることになろう。
それはそれとして、防犯カメラの映像だ。う~ん、実に鮮明だ。見事に映像が押さえられている。もちろん平田容疑者だけを狙って撮影している訳でないから、毎日自分も含めて、ほとんどの国民が防犯カメラで撮影され、その映像がどこかに保存されている。肖像権がどうのこうのとか、あるいは盗撮映像が流布しているとか様々な問題が取り上げられるが、個人の足取りが常に映像に収められ、いつでも犯罪捜査当局に渡るとなると、これは実に恐ろしい監視社会である。犯罪までは至らないにしろ、何色の服を着てどこに行っていたのか、あそこで鼻クソをほじっていたとか、女性の尻をじっと眺めていたとか、全部映像に押さえられるのである。それで、その映像を個人では全く管理できない。肖像権などあったものではない。もし誤認逮捕があり、それで平田容疑者の勢いで裁判前に全国に監視カメラの映像をばらまかれると、その段階で犯罪者としての地位が確立されたようなものである。既成事実ができてしまえば、その後の裁判も大いに不利ではなかろうか。
監視社会と言えばそれまでだが、個人の感覚で言えば24時間盗撮社会である。だいたい今でも公共施設やお店のトイレの入口にカメラが設置してあるから、そのうち犯罪を防ぐなどの理由でトイレの中にもカメラを置きかねない。その時は盗撮で軽犯罪法違反になるのだろうか?それとも犯罪抑制を優先してカメラ設置を放任するのだろうか?全く未知の分野に入りつつあるようだ。
防犯カメラが気味悪く感じるのは、こちらに有無を言わさずに撮影を行っていることで、これは盗撮と基本的にやっていることが同じだ。どこかに犯罪抑止のために撮影していること、撮影した映像は個人情報保護法の趣旨に則り適切に管理されていることを掲示して欲しいものだ。クレームがある場合はしかるべき手続きで申出できるというのも無ければならない。実際そこまでして撮影拒否をする人は居ないのだろうが、法的にはそうすべきではなかろうか。タダでさえ顔の表情を読み取られることを嫌って日常的にマスクをかける人が多い中、こうしたきちんと管理が行き届かない状態でそこらじゅうで監視カメラで撮影されているとなると、犯罪者だけでなく、国民全体が顔を隠すようになり、結局犯罪者の割り出しが難しくならないかと心配だ。
そのうち人混みの中に行く時には、イスラムのチャードルのような衣服を着て向かうことが流行しかねない。

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